4Kパネル狭額縁は、VAIO Zに対する回答でもある
14型で999gの新VAIO SX14は、見えない部分のこだわりがスゴイ
VAIOは1月17日、14.0型ディスプレー採用で狭額縁のモバイルノート「VAIO SX14」(個人向け)と「VAIO Pro PK」(法人向け)を発表した。本日から受注を開始。出荷は最速で1月25日。
外観上はそれほど変わらない印象を受けるかもしれないが、内容的には盛りだくさんで、開発者の意気込みを感じさせる製品だ。
サイズは変えず軽量化、狭額縁化し4Kモデルも用意
VAIO SX14は、既存の13.3型モデル「VAIO S13」とフットプリントは同等でありながら、画面サイズを約11%大型化したモデルとなる。大画面化に伴い、4K解像度のモデルも用意する。幅12.57mmから4.95mmに狭額縁化した。堅牢性を損なわず、かつ重量も増やさないよう、カーボン板を使用した新天板を採用した。
4Kパネル搭載による作業領域の拡大は、VAIO Zユーザーに対する回答でもあるという。WQHDパネルを等倍表示で使っている人ではFHDでは満足できないという考えから搭載した。狭ベゼルに加え、下辺ベゼルレスデザインとし、キーボードと画面の間の視線移動も最低限に抑えつつ、より作業に没頭しやすい形にした。
また、キーボードに関しては、日本語JIS、US配列に加え、ALL BLACK EDITIONに無刻印モデルも用意した。無刻印ながら日本語と英語の両方の配列が選べる。またキーボードカスタマイズ機能も豊富で、キー割り当て設定やファンクションキー追加、Fn Lock機能など個人だけでなく、企業のニーズにも合ったカスタマイズができる。
色に関してはブラウン、シルバー、ブラックに加え、ALL BLACK EDITIONを引き続き用意する。ブラウンモデルでは、オーナメントとVAIOロゴをゴールドに変え、より雰囲気があるデザインとした。ALL BLACK EDITIONに無刻印キーボードを選べば、文字通り真っ黒なVAIOが誕生する。
従来機の天板はマグネシウム合金製で、強度を保つため、額縁部分にリブを入れて補強していた。しかし、SX14ではそのスペースが確保できない。そこで東レと共同開発した「UDカーボンウォール」(UDは“Uni Directional”=単一方向性の略)を新たに使い、面で強度を確保する構造とした。マグネシウム合金を使用した場合に比べ、30%軽量にできるという。過去にもUDカーボンを使用した機種はあったが、SX14では新しいものとなり、たわみがより少なくなっている。
結果、SX14(14.0型)では大画面化したにも関わらず、本体を軽量にできた。本体重量はS13(13.3型)の約1.06㎏に対して、Core i5/i3、FHD(1920×1080ドット)、LTEなしの最軽量構成で約999gとなる。
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