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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第3回

FF世界最速クラス! ルノーの新型「メガーヌR.S.」は峠がキモチイイ!

2018年10月27日 15時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光 車両協力●ルノー・ジャポン

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速さの秘密は四輪操舵システム「4コントロール」

 では、エンジン出力を上げればニュルで最速になれるのかというとそうでもなく、シャーシ性能こそがモノをいう。馬力が多少低くても高出力のクルマより速い場合もある。そこで登場するのがメガーヌR.S.最大のフィーチャー、四輪操舵システム「4コントロール」。メガーヌGTでも採用されたこのシステムは、メガーヌR.S.も低速で逆位相、高速で同位相に後輪をステア。逆位相は安定性より回頭性・俊敏性に効き、高速側の同位相は、後輪のグリップや安定性の改善に絶大な効果を発揮する。この切替は単に速度域だけではなく、モードや走行状況に応じて複雑に制御されているとのことで、ドライバーにとって「自然な動き」を目指しているという。

時速60km/h以下の低速走行時、後輪は逆位相にステアリングする

時速60km/h以上の高速走行時、後輪は同位相にステアリング。レースモードになると時速100km/hからの動作となる

高級感はあるが嫌味は感じない
インテリア

 室内はスエード調のセミバケットシートや、各所に見えるルノースポールの文字が特別モデルであることを伺わせる。GTではクリアー仕上げだったセンターコンソールの液晶ふちどり部分はマット仕上げに変更、指紋が目立ちにくくなっている。

メガーヌR.S.の室内空間。所々に赤い差し色が入るも、嫌味に感じさせないところがフランスらしい

シート生地にアルカンターラを採用。運転席と助手席にはR.S.の刺繍が入る

 ハンドルはメガーヌGTよりかなり太め。親指をハンドルの中に入れる人には持ちづらいが、コーナーを切り返すワインディングやサーキットでは親指を内側に入れることはなく、また太いことにより手の平でしっかりコントロールできるので、スポーツモデルとしては正しい選択なのだろう。

ハンドル部。メガーヌGTに比べて太いハンドルで、ホールド性に優れる

走りの設定は5種類から選べる

 エンジンレスポンス・アクセルペダルマッピング・ステアリングの重さ・エンジン音・4輪操舵の効き、室内の電飾などが変化するモード切り替えは5段階。コンフォート、ナチュラル、スポーツのほか、ESC(横滑り防止装置)が解除されるレースモード、さらに自分でセッティングが調整できるパーソナルモードが用意されている。ここまで多く用意する必要はあるのか? という疑問はあるものの、自分で調整できるというのは面白い。そして後述するが、これがかなり変化する。また、カラー液晶を用いたメーター表示も大きく異なる。

コンフォートモードのメーター表示。グリーンを基調としたエコを強調したものとなっている

レースモードのメーター表示。色が赤に変化するほか、TCSなどのESCがオフという表示が付く。また衝突低減ブレーキもオフになる

ナチュラルモードのメータ表示。スピード部分が回転計に代わり、中央に速度を表示する

スポーツモードのメーター表示。回転計の表示が大きくなり、全体的にブルーの表示

自分で設定が変えられる「パーソナルモード」。インジケーターの色は紫だが、これも変更可能だ

 ちなみにスポーツモード、レースモードではローンチコントロールの利用が可能。停止状態から時速100kmまでわずか5.6秒で到達する。

ローンチコントロールの動作手順。複雑な手順なしに操作することができる

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