日本のビデオゲーム市場を切り拓いた先駆者である「スペースインベーダー」から40周年。日本記念日協会に「スペースインベーダーの日」(6月16日)も認められ、今年はまさに日本ゲーム史の節目といえる年なのだが、その割に「東京ゲームショウ2018」でタイトーが出展しているブースは一見小さいように見えた。しかし、その中身はまさに40周年にふさわしいもので、なんと新発売のゲーム機がお披露目となっていた。
駄菓子屋の店先で遊んだあのアップライト筐体が家庭用に!
ゲームショウ開催に先駆けた去る9月18日、タイトーから突如発表された新しい家庭用ゲーム機が、今回TGSで展示されているARCADE1UPだ。業務用アップライト筐体の約3/4サイズのコンパクト版筐体で、かつて遊んだ懐かしのアーケードゲームを収録し、アメリカのゲームアーケードさながらのスタイルでクラシックの名作をプレイすることができる。
日本ではどちらかというと、ゲーセンよりも駄菓子屋の店先やデパートの屋上に設置されていた印象が強いスタイルだが、ラインナップを揃えていけば、自宅に懐かしのゲーセンを再現するという夢も不可能じゃないというロマン溢れるハードが登場したことになる。
クラシックの名作を収録した3機種の実機を会場でいち早くプレイ!
ゲームショウ会場では、第一弾のラインナップ3機種がすべて出展中。12月の発売に先駆けて体験することができる。白黒の「スペースインベーダー オリジナル」とカラーフィルムの色を画面上で再現した最後期のカラー仕様「スペースインベーダー カラー」を収録した筐体。
不朽の名作「パックマン」に日本未発売の「パックマンプラス」を収録した筐体、70年代最後の傑作インベーダースタイルシューティング「ギャラガ」「ギャラクシアン」を収録した筐体がそれぞれプレイヤブル展示。実機の大きさを確かめることもできるので、購入を目論むレトロゲームファンは必見のブースとなっている。
ARCADE1UP第一弾は希望小売価格5万8000円(税抜)で先行予約を受付中。実際に購入すると、木製の筐体は組み立て式となる。今後もラインナップが追加予定となっており、製造元は米国のTastemakers LLC社でタイトーは国内販売代理店という形になるが、その米国版のサイトでは「ストII」や「ガントレット」、「アステロイド」といったタイトルが確認できる。かつてゲーセンや駄菓子屋で遊んだタイトルがさらに増えていくことに期待したい。
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