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魅惑のXperia周辺機器 第120回

Xperiaと併用したい高級コンデジ「RX100M6」:Xperia周辺機器

2018年09月02日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 Xperiaのカメラ機能は、新モデルが登場するたびにどんどん進化しています。4Kディスプレーの「Xperia XZ2 Premium」はデュアルカメラとなり、暗所撮影に強く背景のボケ味を付与できる「ボケ」機能や、白と黒のグラデーションがきれいな「モノクロ(写真/動画)」機能も備わり、撮影する楽しさが格段に向上しています。

 一方、写真撮影を趣味にしていたり、子どもの記念撮影などで遠くの被写体をより大きく切り取るズームやオートフォーカス速度、よりノイズが少ない高画質な仕上がりなどを求めると、まだまだスマートフォンではどうしても撮りきれない世界があります。かといって、さすがに大きなデジタル一眼レフカメラを持ち歩くのも厳しいものがあります。

 こんなときに活躍してくれるのが高級コンパクトカメラ。1型の大型センサーを搭載するソニーの高級コンデジ「RX100」シリーズの6代目「RX100VI(DSC-RX100M6)」(以下RX100M6)です。

 コンパクトデジタルカメラの牙城を崩したのは、紛れもなくいつも持ち歩くスマートフォンのカメラ機能ですが、カメラでできることはまだまだたくさんあります。うんちくを語ると、1型(約2010万画素)の積層型「Exmor RS」CMOSセンサーを搭載、そして、広角24mmから望遠200mm(F値2.8~4.5)というかなり広い範囲をカバー、まずスマートフォンにはできない芸当がココにあります。

 また、0.03秒の超高速AF(オートフォーカス)やイメージセンサーの撮像エリア約65%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサー、高密度AF追従テクノロジーを備え、複雑な動きをする動体の追従も得意。AFとAE(自動露出)を調整しながら最高毎秒24コマという高速連写も可能です。

 これがどういうときに威力を発揮するかというと、じっとしている瞬間がない子どもを追いかけて撮影しようとする場合、望遠ズームを使ってぐんぐん近づけ、手ぶれも抑えつつ顔どころか瞳にピントを合わせ、ここぞというときにシャッターボタンを押せばバババババッと連写、その1コマごとにピントを合わせて撮ってくれます。しかも、センサーの大きさから、暗所でもよりノイズの少ないキレイな写真が残せるので、満足度は相当なものです。

 ほかにも、背面液晶は180度上から90度下まで可動するので、地面スレスレからでも人垣の上からでもしっかりディスプレーを確認しながらさまざまなアングルで撮影できます。太陽光でディスプレーが見えないといった場合でも、ファインダーをのぞいてしっかりと撮りたい被写体を把握できます。

 サイズは101.6×58.1×42.8mm。重量はバッテリーとメモリーを含めて301g。ジャマにならないといえばウソになりますが、ポケットに入れたXperiaをサッと取り出して撮れるような手軽さがありつつ、最新のスマートフォンでも撮影が難しいシチュエーションで、後悔しない思い通りの写真が残せるはず。もちろん、静止画だけでなく4K HDRやスーパースローモーションといった動画も高倍率ズームを駆使して撮影できます。

 XperiaがあればRX100M6はさらに楽しくなります。ひとつは、写真をかんたんに転送できる「ワンタッチシェアリング」機能です。この機能を使えば、カメラで撮ったお気に入りの写真を選んですぐにXperiaに転送できます。カメラ側で撮った膨大な写真の中から、1枚もしくはその日にとった写真全部、お気に入りの写真だけを数枚といった感じで好みで選択可能です。

 転送したい画像が決まったら「実行」を押すと、カメラが転送待機状態になり、Xperiaに転送されていきます。前準備としてペアリングが必要ですが、NFCを利用すればワンタッチでOK。事前にXperiaにインストールした「PlayMemories Mobile」アプリを立ち上げておくと、画像がどんどん転送されていきます。

 転送する画像は、カメラの高画素な写真をまるごとコピーする「オリジナルサイズ」、データ量を抑える場合には「2Mサイズ」や「VGAサイズ」から好みで選べます。SNSでシェアしたり友達や家族に送るなら「2Mサイズ」がベターでしょう。

 オリジナル画像はデータ量が大きくなるぶん、転送に時間が少しかかる場合もありますが、かなり高クオリティの写真をXperiaでチェックできます。特に、最近のXperiaには「色域とコントラスト」の設定から「トリルミナスディスプレイ for mobile」の鮮やかな色域を利用する「スタンダードモード」や、より強調された色彩となる「ダイナミックモード」、オリジナルの色彩に近づけて表示するsRGBの色域の「プロフェッショナルモード」といった色彩も選択できます。Xperiaの大画面かつ高解像度ディスプレーであれば、カメラ背面の小さなディスプレーより細かく画像の細部をチェックできます。

 「PlayMemories Mobile」アプリは、カメラを遠隔操作できるワイヤレスリモコンといった使い方が可能です。たとえば「RX100M6」を三脚に設置し、少し離れた場所からXperiaでズーム操作や設定の調整をして、シャッターを切ることができます。静止画はもちろん動画撮影も可能。集合写真を撮る場合、リモコンを用意しなくてもXperiaがその役割を果たしてくれるのでとても便利です。

 カメラにはカメラの、XperiaにはXperiaの得意分野があります。どちらが優れているかではなく、お互いの足りない部分を補って使い分けることで、撮りきれなかった瞬間も残せるはず。何気ない日常をカメラで撮影し、楽しい思い出をキレイにたくさん残したいものです。

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