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自動化対象をWebブラウザ→あらゆるWindowsアプリに拡大、スクリプト編集ツールも機能強化

安定稼働を重視、ユーザックが国産RPA新製品「Autoジョブ名人」

2018年05月22日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ユーザックシステムは2018年5月22日、RPAソフトウェアの新製品「Autoジョブ名人」を発表した。Webブラウザを操作対象とする「Autoブラウザ名人」の機能を大幅に拡張し、あらゆるWindowsアプリケーションの自動操作を可能にするソフトウェア。6月26日より販売を開始する。

新製品「Autoジョブ名人」のスクリプト編集画面

 1971年設立のユーザックでは、流通業界のシステム構築を多く手がけてきた経験を基に、2004年からAutoブラウザ名人を開発/販売してきた。今回のAutoジョブ名人は、このAutoブラウザ名人の技術と業務自動化ノウハウをベースに、自動操作の対象をWebブラウザからWindowsアプリケーション全体に拡張したスタンドアロン型RPA製品。

 同社ではRPA製品の開発において「稼働の安定性」を重視しており、Autoブラウザ名人では操作対象項目を、画像ではなくHTMLタグの解析によって認識する機能を採用していた。これと同様に、新製品のAutoジョブ名人においてはWindowsアプリケーションのUIタグ(項目ID)を使って項目を認識することで、安定した自動操作を実現する。なお、新たに画像認識方式の併用も可能になっている。

 自動操作のシナリオ(スクリプト)を記録/編集するためのツールも強化されている。画面上の操作対象項目を指定することでそのUIタグを調べ、そのままスクリプトに組み込むことができるほか、これまでVBスクリプトを記述する必要のあった処理(エラー時の例外処理など)や高度な分岐処理などがGUIツールで設定可能になっており、従来比で大幅な工数削減を実現する。

WindowsアプリケーションのUIタグ(項目ID)解析ツール。画面上で指定するだけで簡単にUIタグがわかる

 Autoブラウザ名人で提供してきた業務プロセス全体を自動化するための付加機能群は、Autoジョブ名人でも引き続き提供される。具体的には、実行ログやエラー発生時の画面ショットをメール通知する機能、繰り返しや曜日指定、複数ジョブの連続実行など細かな実行指定ができるスケジュール機能、入出力データを自動変換するデータ変換機能などだ(データ変換機能はオプション)。

 Autoジョブ名人の年間ライセンス価格(税抜)は、スクリプトの記録/編集/実行機能を備える開発版が60万円、スクリプト実行機能だけの実行版が18万円となっている。

ユーザックシステムのRPA製品群の位置づけ。既存製品であるAutoブラウザ名人、Autoメール名人も引き続き販売する

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