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演算量削減技術など先端技術が集結したマイクロソフト「Innovation Award」

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メタルテック
「SongsLink」

 音楽配信サービスなどのレコメンド機能に使用するソリューション。ユーザーの好みではなく、再生している楽曲のフレーズを解析して似たようなフレーズを持っている楽曲をオススメしてくれる。フレーズ単位で解析するので、次々と新しいレコメンドが表示される。

従来では無視されていた音楽的特徴をもとにレコメンドを作成

再生中のデモ画面では、画面下部に似たフレーズの楽曲が次々と表示されていく

アラヤ
「ArayaNet」

 ディープラーニングの高速化・低演算量化を目指したニューラルネットワークの演算量削減技術。ディープラーニングは研究から普及フェーズに移行しており、エッジ側でのスムーズな処理が必要なため開発。情報量を落とさずに、深層学習に用いるフィルターを圧縮することで、計算すべき部分としなくても良い部分を明確化することで、演算量を削減している。

ディープラーニングはエッジ側の処理技術開発が注目されている

Araya Netならオリジナル SSD(物体認識)と比べて10倍も速く処理できている

データビークル
「Data Diver」

 創業者で「統計学は最強の学問である」の著者でもある西内啓さんが、何度も同じデータの解析やプログラムを依頼されたことから作成した、データ解析ツール。自動で業務データから分析用データを作成し分析してくれる。汎用性が高く、業態ごとのカスタマイズは不要とのこと。

何度も同じ依頼を受けることで、そこにビジネスチャンスを見つけたのが起業の経緯

業務データを読み込ませるだけで、細かな解析がなされる

コージェントラボ
「Kaidoku」

 最新NLU(Natural Language Understanding)を用いて自然言語を解析するシステム。GoogleドライブやDropboxといったクラウド上に保存してあるファイル内の自然言語を解析。検索しやすくするだけでなく、自然言語を使った関係性分析なども行われ、情報検索の精度がアップする。

各種クラウドサービスと連携して使用できる

自然言語を解析しマッピングすることで、そのファイルが作成された背景などもわかるようになる

MDR
「wildcat」

 SaaS型の量子コンピューター実行環境。実際に量子コンピューターを持っていなくても、Python SDKを使って量子・古典ハイブリッドのアルゴリズム実行環境が構築できるので、それぞれの特性を活かした処理が行なえる。

計算負荷の高い特定の演算で量子コンピュータは実力を発揮する

量子と古典、両方実行できるハイブリッド環境がつくれる

DVERSE Inc.
「SYMMETRY」

 3DのCADデータを読み込ませることで、VR空間を自動で作成するシステム。建築などの設計では、HMDなどを使ってその空間に入り込んで、製作ができるようになるので、実際に作っている可能ような感覚で作業が進められる。

3D空間に入り込むことで、人の感覚を数値化してデザイン作業などが進められる

すでにゼンハイザーの立体音響開発に協力するなど、採用事例もある

Liberaware
「LAPIS」

 屋内や巨大タンカーの中、地下といったGPSが使用できない場所でもドローンを使用するためのシステム。GPS以外の各種センサーからのデータをもとにAIで飛行を制御している。また人の動きに合わせてドローンのコントロールも可能。

非GPS環境下での使用に特化したドローンを開発

プレゼンでは実際に飛行させたが、会場の規制で紐付きだった

 審査の結果、最優秀賞はニューラルネットワークの演算量削減技術「ArayaNet」のアラヤに決定。また非GPS環境下で運用するドローン「LAPIS」のLiberawareは4つのスポンサー賞を獲得し、ドローンの人気の高さがうかがえた。

Microsoft Innovation Day 2018に登壇した全チームによる記念撮影

Innovation Award 2018受賞一覧

  • 最優秀賞:アラヤ
  • 優秀賞:エイシング
  • オーディエンス賞:メタルテック
  • Orange Fab Asia 賞:Liberaware
  • サムライインキュベート賞:Liberaware
  • G's ACADEMY賞:コージェントラボ
  • SoftBank Technology賞:アラヤ
  • 東京エレクトロンデバイス賞:Liberaware
  • PR TIMES賞:DVERSE
  • プロトスター賞:MDR
  • 三井不動産賞:Liberaware
  • 弥生賞:データビークル


■関連サイト

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