The Wonderful Experience! 国内機能てんこ盛りの 「Xperia acro」
2018年04月19日 10時00分更新
日本でAndroidスマホといったら「Xperia」! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。
2011年3月に登場した「Xperia arc(SO-01C)」から4ヵ月後、「赤外線通信」「おサイフケータイ」「ワンセグ」という当時国内のフィーチャーフォンでは当たり前だった機能を盛り込んだ「Xperia acro(SO-02C)」が発売されました。
発売タイミングの短さからもわかるとおり、「Xperia arc」をベースに、赤外線などを搭載したモデルです。機能が追加されたことで、「Xperia arc」独特の背面が弧を描くデザインではなく、背面はフラットになり、厚みが増し、重量が約17gほど増加しました。
液晶ディスプレーと強化ガラス間の空気層をなくし、光の乱反射と拡散を低減する「ClearBlackPanel」(クリアブラックパネル)を採用し、外光下でも見やすいディスプレーとされ、ディスプレーをOFFにすると一枚の黒い板のように見えました。そのほか、高コントラスト、高輝度、高精細な映像表現を目指した「Reality Display」や、コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせた「モバイルブラビアエンジン」を搭載しています。
また、ワンセグ視聴を備えたことで、よりエンターテイメント機としての完成度は高まったと言えます。
スペックは、CPUがSnapdragon MSM8255、メモリー512MB、内蔵ストレージ1GB。通信方式は送信時最大5.7Mbps、受信時最大14MbpsのFOMAハイスピードに対応しているほか、Wi-Fi(IEEE802.11g/b/n)、Bluetooth 2.1+EDRを搭載。OSは、Android 2.3。本体サイズは約63×127×11.8mmで、重さは135g。
かざしてお買い物ができる「おサイフケータイ」や、アドレス交換や写真などのデータ交換ができる「赤外線通信」は、フィーチャーフォンからAndroid端末へ初めて乗り換えを検討しているユーザーにとっては重要なポイントでした。
リアカメラは810万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”、F2.4の明るいレンズを備え、手ブレ補正やノイズを抑えます。人の顔を自然にキレイに撮る「顔認識エンジン」や、自動でフォーカスをあわせ続ける「コンティニュアスオートフォーカス」といった、充実した撮影機能を備えていました。また、HD(720×1280ドット)画質で、フレームレート30fpsの動画も撮影可能です。
端末のネーミングについては、「Xperia arc」は本体デザインをあらわす”弧”というイメージでしたが、「Xperia acro」はギリシャ語の“最高の、最上の”を意味する「akros」から来ており、フラッグシップのスマートフォンという意味が込められていたそうです。
また、「Xperia acro」は、ドコモとauの2キャリアから発売され、カラーバリエーションはBlackとWhiteは共通でありながら、それぞれにドコモではAqua、auではRubyという専用カラーが用意されていました。このAquaとRubyについては光沢のあるメタリックな塗装で、特に背面にはグラデーションがかけられており、黒と白が中心のスマホの中では特に目を引くカラーでした。
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