クラウドとの同期はパソコン経由で
新しいデジタルペーパーも以前と同様、パソコンとのデータ同期の手段として、Wi-Fi機能、USBケーブル、加えて今回のモデルからはBluetoothもサポートされた。
前提として、パソコン側にドキュメント管理アプリとして「Digital Paper App」(Windows版、Mac版)のダウンロードと導入が必要だ。
残念ながら法人・個人を問わず、昨今では極めて一般的なクライアント・アプライアンスであるスマホやタブレットとの連携手段は今回も用意されておらず、あくまでパソコンが大前提の“レガシーイメージ”の強い法人用デジタルペーパーだ。
繰り返しになるが、前モデルで可能だったWi-Fiルーターを介してのクラウド直接連携は、今回のモデルからはパソコン経由でのみ行なえることとなった。
メーカーサイドから見れば、現実には極めてシンプルなシステム構造になったと言える。マニアックな楽しく便利なことはできなくなったが、誰もが一般的なパソコン経由のごく普通のクラウド連携となり、ユーザーからの質問やクレームは相当量減ることにはなるだろう。
しかし、筆者としては、ソニーという企業イメージとの遊離感はどうしても感じてしまう。
実際のクラウド連携と同期に関しては、まずDigital Paper Appを導入したパソコンとのデータ同期を設定する。
デジタルペーパー内の任意のフォルダとパソコン内部の任意のフォルダとを前述のDigital Paper Appの設定機能を使って1対1で紐づけする。
そしてクラウドサービスとの連携は、クラウドサービス側の機能を用い、パソコン内部のデジタルペーパーと同期しているフォルダをクラウドサービス内の任意のフォルダと同期し、設定を行なうという2段階のブリッジ処理によって実現している。
幸いなことに今のところ、筆者のデジタルペーパー内の「Note」フォルダはThinkPadとWi-Fiを介して、宅内のWi-Fiルーター経由で、Dropbox内の「DigitalPaperNotes」フォルダと快調に同期できている。
今回のモデルである「DPT-RP1」は、Wi-Fiモバイルルーターによる“どこでもクラウドSYNC”こそできなくなったが、自宅での使用においては、あらかじめ設定したパソコン内部のフォルダと同期し、続いて筆者の契約しているクラウドサービスであるDropboxとも自動的に同期してくれる。
本体パワーオンと同時にWi-Fi機能オンになるように設定しておけば、常時、宅内のWi-Fiルーターと接続し、パソコン側アプリであるDigital Paper Appを起動さえすれば、描いたばかりの手書きデータもPDFファイルとして同期してくれる。
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