筆者が初めて使ったAndroid搭載の電子ペーパー「BOOX Max 3」。ソニーの初代デジタルペーパーから、第二世代になって、クラウドサービスへのダイレクト接続ネットワーク機能や周辺外部機器へのデータ交換機としてのmicroSDのなくなった時のがっかり感と後退感が、今回のBOOX Max 3で一気に解消された清々しい感じだ
筆者は今から5年前にソニーのデジタルペーパーである「DPT-S1」を衝動買いしてしまった。それ以降、2018年3月にその後継モデルである「DPT-RP1」、そして2019年11月に軽量な富士通クアデルノ「FMV-DPP04」の2世代に渡って3機種をずっと使ってきている。
思い起こせば初代ソニーのデジタルペーパーが筆者的には一番お好みだったが、なぜか第二世代になってからは、それまで企業向けクラウド共有サービスの「BOX」だけと連携できたクラウド直結機能もなくなり、一見して明らかに退化しているように感じた記憶がある。詳細は過去のコラムをご覧いただきたい。
雰囲気的には、セキュリティーか何かの観点から独自OSを採用し、法人市場にフォーカスしたイメージの商品であったため、クローズドアーキテクチャーとしてより閉じこもってしまった印象だった。
どうも昔から日本の法人市場向けの商品は、クローズドアーキテクチャーでネットワーク時代にも関わらず、他者とのコネクティビティーの悪さがセキュリティーを保つ最高の手段であるというのが自慢のようで、コンシューマーユーザーとしてはいつも本当にイライラしてしまう。
そんなデジタルペーパーの世界も機が熟したのか、ソニーのデジタルペーパーとほぼ同じスペックの富士通クアデルノが、昨年コンシューマー市場にフォーカスして登場してきた。スマホとの連携を強化したアプリを登場させたり、今や社会の常識となったクラウドサービスとの連携をパソコンを介してできるように改善し、手段を提供するなど、なんとかコンシューマー市場のパーソナルな要求に応えてきた。
しかし、実際にこれらの製品を買って使ってみると独自OSによる「残念感」を感じてしまう。そんなことを考えていた矢先に「Palm Phone」や「TCL PLEX」、「Blackberry Key 2」などの販売を手掛けているFOXから、大型13.3インチE Inkペーパーを搭載したAndroidの「BOOX Max 3」が登場した。
早速手に入れて使ってみたので、従来のデジタルペーパー製品との比較も含めご紹介したい。

この連載の記事
-
第852回
トピックス
価格は優秀、剃りは凡庸 USB充電可なシャオミ製電動シェーバーを衝動買い -
第851回
トピックス
出張も旅行もこれ一台! 「クリップ型USB Type-C充電器+タップ」を衝動買い -
第850回
トピックス
年初にAndroid搭載のカラーE Ink端末「Bigme B751c」を衝動買いして9ヵ月使ってみた -
第849回
トピックス
理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い -
第848回
トピックス
“ケーブル紛失ゼロ”の未来系SSDケースを衝動買い -
第847回
トピックス
北欧製の密閉縦型製氷皿“アイスブレーカー”を衝動買い -
第846回
トピックス
今も愛用のThink手帳に迫るブギーボード「BB-21」を衝動買い -
第845回
トピックス
レガシーなタフスマホ「TORQUE G04」を5980円で衝動買い -
第844回
トピックス
EVERINGを衝動買い更新! NEON BUZZで“指先決済”を3年延長 -
第843回
トピックス
Ctrl-Alt-Delに学ぶ人生のリセット術 Delete Key Ringを衝動買い -
第842回
トピックス
temuで240W対応USBケーブルを衝動買い! 本当に240Wって出るのか? 測れるのか? - この連載の一覧へ












