仮想通貨ですが、どうにもお騒がせなニュースばかり聞こえてきます。
まずなんといっても、580億円相当の仮想通貨・NEMが流出した、仮想通貨取引所のコインチェックでしょう。金融庁は先月29日、同法にもとづく業務改善命令を出していたのですが、2日に改正資金決済法にもとづき立ち入り検査を開始。命令からわずか4日間という異例の速さで立ち入り検査となりました。
とはいえ、仮想通貨そのものに問題があったわけではなくて、銀行の窓口に強盗が入って現金を盗まれたといえばわかりやすいでしょうか。取引所(コインチェック)から不正アクセスによって盗まれたので、問題なのは仮想通貨の存在ではなく、コインチェックのセキュリティーです(それが大きすぎる問題だったわけですが)。
仮想通貨を狙った犯罪はあとをたちません。昨年12月、仮想通貨の採掘(マイニング)環境を提供するスロベニアのナイスハッシュが、ハッカーに6400万ドル(およそ70億円)相当のビットコインをウォレット(保管口座)から盗まれた事件も記憶に新しいところかと思います。
今年に入って1月には、仮想通貨を採掘するマシンに感染して、マイニングソフトのウォレットアドレスを書き換えてしまい、収益を横取りするマルウェア「Satori Coin Robber」が発見されています。
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