柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第36回
OCR処理で写っている文字を検索可能に
Adobe Scanアプリ(無料)で紙資料をお手軽にPDF化してみる
2017年11月29日 11時00分更新
本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第36回は、Adobe Scanアプリで文書を手軽にPDF化してみる。
![](/img/2017/11/29/635823/l/773e4bfbf5a652f4.jpg)
スマホカメラを書類にかざすだけで手軽にPDFファイル化
Adobeは「Adobe Scan」というiOS/Android向けアプリを無償で公開している。スマホのカメラで紙の文書を撮影すると、その場で手軽にPDFファイルにしてくれるのだ。
使い方は簡単で、アプリを起動して書類にかざすだけ。自動的に認識し、シャッターを切ってくれる。もちろん、A4の書類だけでなく、名刺や領収書、メモ書き、ラベルなどでもOKだ。
続いて、撮影されたデータを確認する。回転やトリミングなどを行なえるが四角い書類であれば、ほとんど完璧に認識してくれる。すごいのは斜めから撮影して、台形に歪んでいても、補正して真正面から撮影したようにしてくれる点。段違いに見やすくなるのでありがたいところだ。
「PDFで保存」をタップすると、アプリ内に保存される。この時、OCR処理を行ない、写っている文字を検索可能にしてくれるのも便利なところ。画面上部の検索フォームからキーワード検索が可能。もちろん、撮影状態により、全部の文字を正確に認識できるわけではないが、ざっくりとでも目当てのページに飛べるのはありがたい。そのまま「Acrobatで開く」をタップして、Acrobat Readerで開くことも可能だ。
Document Cloudに保存されるので、即PCのAcrobat DCにも表示される。「ファイルリスト」に「Adobe Scan」というフォルダーが作成され、中に保存されているのだ。スマホからPCへデータ移行の手間がなく、シームレスに扱えるのはラク。
もし、自動撮影機能だとうまく撮れず、自分でシャッターボタンを押したいなら、「自動キャプチャ」機能をオフに使用。画面上部の「自動キャプチャオン」をタップすればいい。
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