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国内不動産会社向けの電子サインサービスの利用拡大を目指す

アドビ、アットホームと業務提携 不動産文書の電子化へ

2018年06月04日 14時10分更新

文● 上代瑠偉/ASCII

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 アドビシステムズは6月4日、国内不動産会社向けの電子サインサービスの利用拡大を目指し、不動産情報サービスのアットホームと業務提携したと発表。今回の提携に基づき、アットホームは6月1日から、クラウドベースのドキュメント管理ソリューション「Adobe Document Cloud」の電子サインソリューション「Adobe Sign」を活用した同社の加盟店に対する電子サインサービス「スマート契約」を提供開始した。

 今後は、5万4000以上のアットホーム不動産情報ネットワーク加盟・利用不動産店が、賃貸物件の契約・更新・解約などさまざまな業務を電子サインで実施できるようになる。不動産業の契約業務で発生する膨大な文書の電子化で、契約者も含めた優れたユーザーエクスペリエンスを提供すると同時に業務の効率化を実現するとのこと。

 今回の発表について、アットホームの執行役員である大保幹彦氏は「不動産の業務(契約業務、更新業務、解約業務)において、非常に多くの文書が紙で取り交わされています。これらの業務がIT化されることによって、業務の効率化、郵送コストの削減、管理リスクの低減に加え、オーナーさまやご契約者様の負担も軽減されることが期待できます。この取組みを通じて、さらなる業務のIT化、効率化に貢献していきたいと考えています」と述べている。

 アドビの専務執行役員である鈴木和典氏は「アットホームの電子サインサービス『スマート契約』にAdobe Signが採用されたことを嬉しく思います。Adobe Signは、署名に限らず効率化、簡素化、およびエンドツーエンドのドキュメントプロセスにおけるエクスペリエンスの向上を実現するソリューションです。アットホームが保有する5万4000店以上の加盟店ネットワークを活かし、電子サインを不動産業界における契約業務のスタンダードにしていくことを目指します」と述べている。

 Adobe Document Cloudは、Acrobat DCやAdobe Sign、Adobe Scan、Adobe Acrobat Reader DCなどのモバイルアプリを中心に構成している。AcrobatはAcrobat Readerとともに、10億台を超えるデスクトップおよびモバイルデバイスで使用されている、世界で最も広く普及しているソフトウェアの1つ。現在Document Cloud上では年間60億件以上の電子署名および電子サインが処理されているとのこと。

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