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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第13回

【鉄板&旬パーツ】CPU簡易水冷キットをGPUに流用できるマウンターに注目

2017年08月27日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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高TDPのメニイコアCPUも安心の
オールインワン水冷キット!

 TDPが100Wを超え、空冷CPUクーラーでは冷却面がやや不安なメニイコアCPUのインテル「Core X」シリーズと、AMD「Ryzen Threadripper」シリーズの登場もあり、注目度が大幅アップ中のオールインワン水冷キット。

 目新しい機能の追加や冷却性能の大幅な向上はないが、ウォーターブロックやファンにLEDライティング機能を備えるモデルも登場しており、魅せるPC系にもオススメのアイテムとなっている。

CPU冷却強化の定番アイテムとなるオールインワン水冷キット

 そんなオールインワン水冷キットは、基本的にCPU向けになるが、CPUより高発熱なGPUの冷却に流用できるようにするVGAマウンターが登場しており、NZXTの最新モデルとなる「Kraken G12」では、「GeForce GTX 10x0」や「Radeon RX」シリーズをサポート。長時間ゲーミング時の発熱に悩んでいるユーザーは注目だ。

 夏の暑さのピークは過ぎたが、PC冷却強化の一環として、オールインワン水冷キットをビデオカードに流用可能とするNZXT「Kraken G12」を試してみたので、お伝えしよう。

オールインワン水冷キットをビデオカードに使用可能にするマウンターのNZXT「Kraken G12」。実売価格は4500円前後

他社の水冷キットで使用可能。ただ、現在入手可能なのは、NZXTの最新水冷キット「Kraken X」とThermaltake「Water 3.0 Riing RGB」の2つのシリーズくらいだ

 ちなみに、CPUクーラーの冷却性能が下がり、システムパフォーマンスがダウンするなど、PCの冷却面でのトラブルがあらわれやすい、この季節。CPUの冷却やPCケース内エアフローの違いが、PC性能にどのくらい影響するかを、ASCII倶楽部で検証しているので、是非とも熟読していただきたい。

GeForce GTX 1080 Tiを水冷化してみる!

 GPUをオールインワン水冷キットで冷却可能にするNZXT「Kraken G12」だが、構成パーツは少なく、構造も非常にシンプルになっている。

 とは言えCPUと比べると導入の敷居は高くなり、標準装備のGPUクーラーを取り外すため、メーカー保証はなくなる。さらに、AMDやNVIDIAのリファレンスデザイン基板を元に設計されているため、独自基板採用モデルで使えるかは、試してみないとわからない。

 YouTubeでは、GeForce GTX 1060を搭載するMSI製ビデオカードへの導入例などもあるので、独自基板=取り付け不可というわけではないが、自己責任ではある。

 ここではNVIDIAリファレンスの外排気クーラーを採用する「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」を用意。NZXTの「Kraken G12」と、280mmラジエーターを採用するNZXT「Kraken X62」(型番:RL-KRX62-01)を組み合わせて水冷化を試みている。

VGAマウンター本体のほか、AMDとNVIDIA GPU用の固定リテンション。92mmファンが付属する

メモリーチップと電源回路は、回転数1500rpm、3ピン仕様の92mmファンで冷却。まずは、この92mmファンをVGAマウンターに固定する

続いては「Kraken X62」のウォーターブロックのブラケットを取り外す。ブラケットはウォーターブロックのトップ側に押し込みながら、回せば取り外せる

「Kraken G12」にウォーターブロックを固定。ブラケットを外した際の逆の手順で、ウォーターブロックを回して、ツメに固定

ウォーターブロックの取り付け時は、チューブに無理なテンションがかからないように注意。ケーブルタイでチューブをマウンターに固定すれば、水冷側の準備は完了となる

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