高TDPのメニイコアCPUも安心の
オールインワン水冷キット!
TDPが100Wを超え、空冷CPUクーラーでは冷却面がやや不安なメニイコアCPUのインテル「Core X」シリーズと、AMD「Ryzen Threadripper」シリーズの登場もあり、注目度が大幅アップ中のオールインワン水冷キット。
目新しい機能の追加や冷却性能の大幅な向上はないが、ウォーターブロックやファンにLEDライティング機能を備えるモデルも登場しており、魅せるPC系にもオススメのアイテムとなっている。
そんなオールインワン水冷キットは、基本的にCPU向けになるが、CPUより高発熱なGPUの冷却に流用できるようにするVGAマウンターが登場しており、NZXTの最新モデルとなる「Kraken G12」では、「GeForce GTX 10x0」や「Radeon RX」シリーズをサポート。長時間ゲーミング時の発熱に悩んでいるユーザーは注目だ。
夏の暑さのピークは過ぎたが、PC冷却強化の一環として、オールインワン水冷キットをビデオカードに流用可能とするNZXT「Kraken G12」を試してみたので、お伝えしよう。
ちなみに、CPUクーラーの冷却性能が下がり、システムパフォーマンスがダウンするなど、PCの冷却面でのトラブルがあらわれやすい、この季節。CPUの冷却やPCケース内エアフローの違いが、PC性能にどのくらい影響するかを、ASCII倶楽部で検証しているので、是非とも熟読していただきたい。
GeForce GTX 1080 Tiを水冷化してみる!
GPUをオールインワン水冷キットで冷却可能にするNZXT「Kraken G12」だが、構成パーツは少なく、構造も非常にシンプルになっている。
とは言えCPUと比べると導入の敷居は高くなり、標準装備のGPUクーラーを取り外すため、メーカー保証はなくなる。さらに、AMDやNVIDIAのリファレンスデザイン基板を元に設計されているため、独自基板採用モデルで使えるかは、試してみないとわからない。
YouTubeでは、GeForce GTX 1060を搭載するMSI製ビデオカードへの導入例などもあるので、独自基板=取り付け不可というわけではないが、自己責任ではある。
ここではNVIDIAリファレンスの外排気クーラーを採用する「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」を用意。NZXTの「Kraken G12」と、280mmラジエーターを採用するNZXT「Kraken X62」(型番:RL-KRX62-01)を組み合わせて水冷化を試みている。
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