スペックは抑えめとはいえ580馬力!
どこでフルパワーを出せるのか!?
スペックを見ていくと、V10 5.2リッターの自然吸気エンジン、馬力は580PS/8000rpm、トルクは55.1kgm/6500rpm、最高速度は319km/hで、0-100mの加速は3.6秒。トランスミッションは7速LDF(ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ)でいわゆるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用している。
サイズは全長4459×全幅1924mm×全高1180mm、車重は1509kgとボディーサイズはそのままに重量がやや増えている。これはオープンモデルの宿命だ。全幅は1924mmだがこれはミラーを入れていないので、ミラーまで含めると2メートルを軽く超えてしまう。
乗り込んで最初に驚いたのが、USB端子がない! そう、最近のクルマならコンパクトカーから高級車まで必ず付いているUSB端子が見当たらないのだ。オーディオ機器を繋ぐだけでなく、スマホの充電などにも使うUSB端子がウラカン RWD スパイダーにはない。近年はシガーソケットを廃止して、USB端子にしているクルマもあるのに、シガーソケットありでUSB端子はなしという、反骨精神あふれる仕様になっていた。ただし、Bluetoothはあるのでスマホやオーディオ機器は無線でスマートに繋げというメッセージなのかもしれない。
ウラカン RWD スパイダーのコックピットは気分を高揚させるデザインであり、座っただけでワクワクさせられるのだが、何かが足りない……。よく見たらカーナビ用のディスプレーがセンターコンソールにないのである。これまで試乗してきたクルマは大きなディスプレーがセンターに鎮座しており、専用のネットワークサービスがあったり、Apple CarPlayに対応していたりと、最新モデルらしいテクノロジーを採用していた。だが、センターのディスプレーに表示されるのは、油温、油圧、電圧の3連メーターのみ。
どこにナビが……と思って正面を見ると、通常タコメーターとスピードメーターが存在する場所が12.3型のディスプレーとなっており、すべての情報がここに集まっていた。すべてがデジタルで制御されているのがよくわかる。しかも、ここなら運転中の視線移動が最小限で済むので、なるほど合理的だ。
エンジンスタートスイッチをポチっと押してみる。V10の咆吼とも言うべき、大きな始動音が鳴り、アイドリングの音もかなり大きい。夜の住宅街では危険だ。実際、筆者の家は住宅街のど真ん中なのだが、このクルマで夜中に帰宅してちょっとアイドリングさせていたら、ご近所さんが何事かと窓から顔を出したくらいだった。
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