ちょっと前まで、きれいにモノの写真を撮る必要性と価値のあった人は、EC系ウェブページの運営者や頻繁にオークションにさまざまな商品を出品している個人などが多かった。
今は両者の数も爆発的に拡大し、同時にインスタグラムを代表とするビジュアルを中心としたSNSの拡大も著しい。
プロが運営する商用ECサイトでは当たり前だった撮影手段やノウハウを、今ではごく普通の個人が使うことも当たり前の時代になった。
オークションでの“売り”がやっと500回を超えた筆者も、やっと重い腰を上げて最近安くなってきた小物写真撮影用の通称「撮影ボックス」を2種類ほど買ってみた。
今まで、デジカメ撮影のための背景や下に敷くスクリーンやマットは何度か買ったことがある。
しかし、上方向からの撮影に関しては何とか使えても、いつも背景スクリーンを上手く固定できる手段がなかなかなく、正面からの撮影には、背景に余分なモノが写り込まないように撮影角度を変えたり、背景に何か大きなモノを立てかけたりと、なかなかその設定が大変だった。
また、テラス近くのリビングルームの食卓の上で自然光での撮影をやろうとしても、地球の自転の影響で撮影時間が限られることが多い。
対応策として、天井照明を利用してやろうとすれば、今度はカメラを持った自分の手やカメラ自身、自分の上半身が影になったりする。文明の利器であるフラッシュを使用すれば、それはそれで超不自然なイメージになるのがオチだった。
そんな時に、これらの面倒くさい課題を一気に解決してくれそうなアイテムのメールニュースがやってきた。
約1500円と格安な上海問屋の
「20灯LEDライト付 折り畳みコンパクト撮影ボックス」
筆者が購入したのは、ドスパラの通販サイトである上海問屋の「20灯LEDライト付 折り畳みコンパクト撮影ボックス」(以降、撮影ボックス)という、いつものように長~い名前の商品だ。
今回、最初に紹介するこの商品の特徴は、何と言っても税込み1499円というそのコストパフォーマンスだ。
早速送られてきた撮影ボックスは、組み立て式の本体ボックス、バックスクリーン(黒と白の2色)、天井面手前にある20個のLEDライトを点灯させるためのバッテリー供給用のmicroUSBケーブル、そして取説だ。
本体はポリ塩化ビニール製の下敷きのような素材を折り曲げて作られている。復元性が強く、何度も折り曲げたり伸ばしたりしても相当の回数にも耐えられそうだ。
組み立ては、3つ折りになった撮影ボックスを開き、各面の三角形をした側板に付属するマグネット同士をくっつけて、前面が開放されたボックスに組み上がるとひとまずは完成だ。
そして内部に背景と底面のスクリーンとなるバックスリーンを入れ、背面上部のフックに取り付ける。
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