2016年、何かのニュースで電子レンジでチンすれば何回も使えるノートである「ROCKET BOOK WAVE」(以降、WAVEノート)が米国で発売されたと聞いた。
どうせパイロットの「フリクションボール」を使ったものだろう(WAVEノートもフリクションボールの使用を前提とした製品)との憶測はついたので、米国まで注文して入手するほどのこともないと思い、そのままになっていた。
また、個人的には昔から太くて濃いブルーインクのビックボールペンのボールドモデルなどが好みなので、フリクションボールのどことなく線が細く、筆跡が頼りなくて、筆跡がややかすれるイメージの筆記具は特段好きな筆記具のイメージではなかった。
そのWAVEノートが今年になって、ネット通販を中心に海外から輸入されたものがいくつか国内でも販売がはじまった。長く待たずに済むAmazonプライムの対象商品にもなったので、年が明けた今年の2月に速攻で購入してみた。
見た目は普通のリングノートだが
“電子レンジでチン”で全文字が消せる
早速、アマゾンから届いたWAVEノートは、米国内で発売されているそのままのパッケージに1枚ペラの日本語解説書が付属したものだった。
筆者が購入した時点では国内での販売価格は3980円。米アマゾンでの販売価格は送料込みで27ドル近辺なので、現在の為替レートを基準にしても、やはり3000円前後と、筆記用のノートとしては米国内でもかなりの高額商品だ。
WAVEノートの見た目の形状は、まずリングノートであること。そしてやや縦長のほぼ正方形(アマゾンのサイトに記述されたサイズは縦24.13×横21.59cmとやけに厳密)そして総ページ数は80ページ(40枚)だ。
筆者が普段使っているミシン目付きで少しだけ横幅の広いA4サイズの大学ノートと比較すると、イメージがわかりやすいかもしれない。
もちろん筆記は付属しているフリクションボールで行なう。一般的に国内市場で販売されているフリクションボールやマーカーにも対応していると思われる。
WAVEノートは、摩擦熱で消せるフリクションボールで記述した文字やイラストなどを、専用アプリを導入したスマートフォンで撮影し、読み取り、任意のクラウドサービスにデジタルデーターとして保存する仕組みだ。
ノートの仕組みやクラウドサービスを活用して、アナログノートの筆記結果をデジタル化してクラウドサービスと連携する仕組みは、それほど目新しいモノではなく、国内でも多くの文具メーカーが数年前より開発し、販売している手書きノートデジタル化ビジネスとほぼ同様だ。
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