以前、この連載で「バレンタインデーは『チョコ業界の陰謀』なの?」なる記事を書いたことがあります。
ざっくりいうと、バレンタインデーが根付いた要因は、製菓業界がいろいろと策を講したこともあるでしょうが、さまざまな経済状況、若者文化などが複雑に絡み合ったものらしい、という内容でした。
ではホワイトデーの起源はどうでしょうか。先述した記事でも触れているのですが、全国飴菓子工業協同組合のページによれば、「企画委員らは1979(昭和54)年秋に、東京菓子会館で2回にわたって会議を開き、ホワイトデーのテーマに『愛にこたえるホワイトデー』を制定し、80年2月14日のバレンタインデーと3月7日から14日のホワイトデーにかけてラジオキャンペーンを、3月8・9両日にはプレキャンペーンを展開」というエピソードが紹介されています。
1982年に「昨年は半信半疑で目立った取組みをしなかったが、今年は本腰を入れる」とスーパー関係者がコメントしていたという証言もありますね。全国飴菓子工業協同組合の証言を信ずるなら、1980年以前は知られていなかった存在で、1980年代前半に根付いたと考えておかしくはない。ホワイトデーは、むしろバレンタインデーよりも「業界がしかけた」内容のようです。
ところで、日本のお隣、韓国には「ブラックデー」なるものがあるそうな。
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