新生活に合わせてスマホデビューを考えている人は多いはず。そこで気になるのがスマホの価格。格安スマホ、SIMフリースマホなら安上がりというのが昨今の流れだが、キャリアからも激安のスマホが登場している。気になる3機種を4回にわたって比べていこう。
実はなかなかの高スペック?
価格は600円台、1万円台、2万円台!
今回はお手頃価格で入手できる3機種のスマホを用意した。まずは発表時に大きな話題となったドコモ「MONO MO-01J」、次にgooのスマホ「g07」、そしてフランス発のブランドという点でも話題のAlcatel「SHINE LITE」だ。それぞれの機種を軽く紹介していこう。
●NTTドコモ「MONO MO-01J」
端末価格は600円台ながら高音質通話のVoLTEに対応し、8コアのCPUを搭載。バッテリーの3日持ちをうたい、防水防塵にも対応した。突出したスペックはないが、基本的な機能は揃っている印象だ。端末の製造はZTEが担当。
●gooのスマホ「g07」
税込で約2万円。製造はコヴィアというメーカー。フルHD解像度の5.5型の大画面で8コアCPU搭載。最近SIMフリースマホの世界で話題の2枚のSIMカードで同時に待ち受けできる4G+3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応し、スペックだけなら昨今のハイスペックスマホとも遜色ない印象。
●Alcatel「SHINE LITE」
MVNOのUQ mobileやIIJmioなどがセット販売しており、1万円台半ばから購入可能。フランス発のブランドではあるが、現在はTCLコミュニケーションという中国のメーカーとなっている。ドコモ系、au系どちらのSIMカードも使える。
まずは主要スペックを表にした。
MONO MO-01J | gooのスマホ g07 | Alcatel SHINE LITE | |
---|---|---|---|
メーカー | ZTE | コヴィア | TCLコミュニケーション |
本体サイズ |
約69×136 ×8.8mm |
約75.6×152 ×7.9mm |
約71.2×141.5 ×7.45mm |
重量 | 約138g | 約150g | 約156g |
画面サイズ | 4.7型 | 5.5型 | 5型 |
画面解像度 | 1280×720ドット | 1920×1080ドット | 1280×720ドット |
OS | Android 6.0.1 | Android 6.0 | Android 6.0 |
CPU |
1.5GHz+1.2GHz (8コア) |
1.5GHz+1GHz (8コア) |
1.3GHz (4コア) |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 32GB/3GB | 16GB/2GB |
メモリーカード |
microSDXC (128GB) |
microSDXC (128GB) |
microSDXC (128GB) |
下り最大速度 | 150Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
国内4G対応バンド | 1/3/19/21 | 1/3/8/19 | 1/3/19/26 |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE対応 | ○ | × | ○ |
連続通話時間 | 620分(LTE) | 760分(3G) | 390分(LTE) |
無線LAN |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | 1330万画素 | 1300万画素 | 1300万画素 |
インカメラ | 490万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
防水/防塵 | ○/○ | ×/× | ×/× |
ワンセグ | × | × | × |
フルセグ | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | × |
Bluetooth | 4.1 | 4.2 | 4.2 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | × | ○ | × |
SIM形状 | nanoSIM | nano+microSIM | nanoSIM×2 |
バッテリー容量 | 2440mAh | 3000mAh | 2460mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | × | ○(指紋) | ○(指紋) |
USB端子 | microUSB | Type-C | microUSB |
カラバリ | ホワイト、ブラック | ホワイトパネル、ブラックパネル | ピュア・ホワイト、サテン・ゴールド、プライム・ブラック |
コンパクトさでは4.7型ディスプレーのMONOが1番。逆に大画面派ならg07が5.5型で解像度もフルHD。SHINE LITEはその中間で5インチでHD解像度。
OSについては検証時に使用した端末の実際のバージョンを記載している。なおg07は今後Android 7.0へのアップデートを予定している。CPUではMONOとg07が8コアでSHINE LITEは4コアとやや落ちる印象。メモリを見るとg07が3GBでサクサクとした操作性を期待したい。
通信速度は3機種とも下り最大150MbpsのLTE対応だが、対応周波数帯は微妙に違う。MONOはドコモ端末だけに、ドコモが提供する4つのバンドに対応。他は3つなので、ドコモ系SIMで使う場合に有利となる。VoLTEにはMONOだけでなく、SHINE LITEもauのVoLTEに対応している。通話時間を見ると、MONOとg07に比べ、SHINE LITEがずいぶん短い。バッテリー容量も少ないので気になるところ。
日本向け機能となるとMONOの防水・防塵対応が光る。もっともワンセグやおサイフケータイにはどの機種も対応しない。セキュリティー面ではg07とSHINE LITEが指紋センサーを搭載。イマドキの端末としてはMONOにも対応してほしかったところ。
充電やPC接続などに使うUSB端子は、MONOとSHINE LITEは従来タイプのmicroUSBだが、g07は最近主流になりつつある上下どちらでも挿せるType-Cだ。
事前のイメージではg07が突出するかと思いきや、MONOが通信項目や防水、通話時間で健闘。スペック表だけならば良い勝負では? SHINE LITEは他の2機種と比べ地味だが、au VoLTEへの対応は貴重と言える。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ