アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016
第5回
知ったかできる自作パーツ基礎知識【PCケース/電源編】
2016年08月15日 12時00分更新
文● 山県
2015年から2016年の最新電源ユニット事情
PCケースに続き、最重要パーツである電源ユニット事情も振り返っておこう。メモリーと並んで品質が重要になってくる電源ユニットだが、各社からさまざまなモデルが登場している。
CPUやビデオカードのように、そのパフォーマンスがダイレクトに分かりずらいため、特に初心者ユーザーにとってはコストをかけるのが難しいパーツ。ところが、ひとたびトラブルを起こすとPC全体に影響を及ぼすのが電源ユニットだ。ここはしっかりとした品質の製品を選びたい。
80PLUS GOLD認証セミモジュラータイプのFractal Design「Edison M」シリーズ。同社製電源はラインナップこそ少ないが、品質はバッチリ。「R5」などの人気ケースとセット購入もアリだ
電源ユニットでは昔から定評のあるAntec製「EarthWatts」シリーズ。80PLUS GOLD認証取得の電源ユニット。120mmのダブルボールベアリングファンは、温度変化に応じて回転数を制御する
TITANIUM認証モデルでは世界最小をうたう奥行150mmのコンパクトサイズを実現したSilverStone「Strider Titanium」シリーズ。120mmファンに対応した防塵フィルターが付属している
老舗電源メーカーのENERMAX製の80PLUS GOLD認証モデル「Revolution-X’t II」シリーズ。全ての液体電解コンデンサーは日本メーカー製。冷却ファンは、139mm静音タイプで、PCシャットダウン後、システム内に残った熱を排出するために約30~60秒間冷却ファンが回転する
80PLUS GOLD認証取得のSFXモデル、CORSAIR「SF」シリーズ。すべてのコンデンサーに日本メーカー製105度コンデンサーを採用。92mm静音ファンを搭載。フルモジュラー式で、低負荷時はファンレスになるZero RPM Fan Mode機能を備える
80PLUS PLATINUM認証の「AURUM PT Series」。FSP製のモデルで取り回しが楽なケーブルは、フルモジュラー式を採用。電圧降下を抑えて安定した電圧を出力するという「E-Sync リモートセンシング」機能を搭載する
奥行130mmのSFX-L規格対応の「SST-SX700-LPT」。80PLUS PLATINUM認証を取得した容量700Wモデルで、冷却ファンにはセミファンレス動作に対応する静音120mmファンを搭載
256色発光に対応するRGBファンを搭載するThermaltake「Toughpower DPS G Digital 1250W RGB FAN -Titanium-」。80PLUS TITANIUM認証の大容量1250W出力に対応したハイエンドモデルだ
SFX対応の電源ユニットをATX対応ケースに取り付け可能にするSilverStoneの変換ブラケット「SST-PP08B」。電源ユニットを10mm上部に搭載。Mini-ITXのような内部容量に制限があるケースで重宝する便利アイテムだ
PCの電源ボタンとリセットボタンを操作できるリモコン、SilverStone「SST-ES01-PCIe」。付属のリモコンで約20m離れた場所からPCの電源ON/OFFとリセットが行なえるものでアキバでは大ヒットした
PCケースの選択は非常に重要、事前準備を進めて慎重に
ここまで、2015年から2016年にかけてPCケースの注目モデルを紹介してきた。冒頭でも触れたように、キーワードは「魅せる」PC。内部の見えるケースを使い、RGB機能を活かしたパーツを搭載する。せっかくだから光らせてみようと考えるユーザーも少なくないはずだ。
昔から静音仕様のケースに人気が集まる日本市場だが、それとは別に、魅せる」PCの需要も増えてきそうな印象だ。