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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第1回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【CPU/APU編】

2016年05月23日 10時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2015年から2016年にかけて登場した新製品をおさらいしていこう。

 久しぶりにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてから自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを振り返っていこう。第1回は「CPU/APU編」だ。

2015年から2016年の最新CPU事情~インテル編~

 まずはインテル製CPUの1年から振り返ってみよう。メインストリームとなるのは、昨年8月に登場した“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサーだ。現在は「Core i/Pentium/Celeron」の各シリーズが販売されている。

 対応CPUソケットは、第5世代の“Haswell Refresh”が採用していた「LGA 1150」とは互換性のない「LGA 1151」を採用する。そのため、Skylakeを使うには、新たにCPUとマザーボードを購入する必要がある。

インテルプラットフォームで組むなら“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサーをベースとしたシステムがオススメだ

2015年8月5日21時に解禁となった“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサー。秋葉原では複数ショップが閉店時間を延長し新CPUとZ170チップセット搭載マザーボードの販売を実施した

 内蔵するグラフィックス機能は、「Intel HD Graphics 530」を採用。DirectX 12に対応するとともに、メディアプロセッサーのクイック・シンク・ビデオはH.265のエンコード・デコードに対応するなどの強化を実現。第5世代のInte HD Graphics 4600より描画能力も向上し、ゲームをしないという人なら十分のパフォーマンスだ。

シリーズ最上位モデルの「Core i7-6700K」。4コア8スレッド、定格4GHz、ターボ時最大4.2GHzというスペック。型番に“K”がついていることからもわかるように、倍率ロックフリーとなっている

Core i7 ラインナップ表
モデルナンバー Core i7-6700K Core i7-6700 Core i7-6700T
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
物理コア数 4 4 4
論理コア数 8 8 8
動作クロック 4.0GHz 3.4GHz 2.8GHz
TurboBoost時クロック 4.2GHz 4.0GHz 3.6GHz
インテル スマート・キャッシュ 8MB 6MB 8MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 4600
TDP 91W 65W 35W
Core i5 ラインナップ表
モデルナンバー Core i5-6600K Core i5-6600 Core i5-6600T Core i5-6500 Core i5-6500T
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
物理コア数 4 4 4 4 4
論理コア数 4 4 4 4 4
動作クロック 3.5GHz 3.3GHz 2.7GHz 3.2GHz 2.8GHz
TurboBoost時クロック 3.9GHz 3.9GHz 3.5GHz 3.6GHz 3.4GHz
インテル スマート・キャッシュ 6MB 6MB 6MB 6MB 6MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530
TDP 91W 65W 35W 65W 35W
Core i5 ラインナップ表
モデルナンバー Core i5-6402P Core i5-6400 Core i5-6400T
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1150
物理コア数 4 4 4
論理コア数 4 4 4
動作クロック 2.8GHz 2.7GHz 2.2GHz
TurboBoost時クロック 3.4GHz 3.3GHz 2.8GHz
インテル スマート・キャッシュ 6MB 6MB 6MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 510 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530
TDP 65W 65W 35W
Core i3 ラインナップ表
モデルナンバー Core i3-6320 Core i3-6300 Core i3-6300T Core i3-6100 Core i3-6100T Core i3-6098P
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
物理コア数 2 2 2 2 2 2
論理コア数 4 4 4 4 4 4
動作クロック 3.9GHz 3.8GHz 3.3GHz 3.7GHz 3.2GHz 3.6GHz
TurboBoost時クロック - - - - - -
インテル スマート・キャッシュ 4MB 4MB 4MB 3MB 3MB 3MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 510
TDP 51W 51W 35W 51W 35W 54W
Pentium ラインナップ表
モデルナンバー Pentium G4520 Pentium G4500 Pentium G4500T Pentium G4400 Pentium G4400T
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
物理コア数 2 2 2 2 2
論理コア数 2 2 2 2 2
動作クロック 3.6GHz 3.5GHz 3.0GHz 3.3GHz 2.9GHz
TurboBoost時クロック - - - - -
インテル スマート・キャッシュ 3MB 3MB 3MB 3MB 3MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 530 Intel HD Graphics 510
TDP 51W 51W 35W 54W 35W
Celeron ラインナップ表
モデルナンバー Celeron G3920 Celeron G3900 Celeron G3900T
CPUパッケージ LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
物理コア数 2 2 2
論理コア数 2 2 2
動作クロック 2.9GHz 2.8GHz 2.6GHz
TurboBoost時クロック - - -
インテル スマート・キャッシュ 2MB 2MB 2MB
内蔵グラフィックス機能 Intel HD Graphics 510 Intel HD Graphics 510 Intel HD Graphics 510
TDP 51W 51W 35W

ハイエンドCPU“Haswell-E”

 2014年8月デビューのエンスージアスト向けハイエンドプラットフォームが“Haswell-E”だ。発売から2年が経とうとしているが、ここにきてようやく新モデル“Broadwell-E”が登場する。

 “Broadwell-E”で予定されているラインナップは、10コア/20スレッドの「Core i7-6950X」を筆頭に「Core i7-6900K」「Core i7-6850K」「Core i7-6800K」など。

 対応ソケットは“Haswell-E”から変わらず“LGA2011-v3”で、引き続きX99チップセット(BIOS更新の必要あり)を搭載したマザーボードで利用可能だ。

現在発売中の“Haswell-E”こと、Core i7シリーズ。「Core i7-5960X」、「Core i7-5930K」、「Core i7-5820K」の3モデルが販売中だ

Haswell-E ラインナップ表
モデルナンバー Core i7-5960X
Extreme Edition
Core i7-5930K Core i7-5820K
CPUパッケージ LGA 2011-v3
物理コア数 8 6 6
論理コア数 16 12 12
動作クロック 3.0GHz 3.5GHz 3.3GHz
TurboBoost時クロック 3.5GHz 3.7GHz 3.6GHz
インテル スマート・キャッシュ 15MB 15MB 15MB
PCI Express 3.0レーン 40 40 28
内蔵グラフィックス機能 - - -
TDP 140W 140W 140W

 なお、2016年後半には第7世代デスクトップ向けCPUとして“Kaby Lake”の登場が予定されている。Skylake世代と同じ14nmプロセスで製造されると言われ、大きな性能向上があるかは現時点で未知数となっている。

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