子猫をふんわりかわいく撮る一番簡単で確実な方法は「眠るのをマテ」である。眠り猫はだいたいにして可愛い。動いてないのでシャッタースピードも上げなくていいし、フォーカスもちゃんと合わせられる。前回はそんな眠り猫写真を中心にお届けいたしました。
だがしかし、これが目覚めると一変。
ちょこまかと動くからピントは間に合わないわ、シャッタースピードを速くしないとブレちゃうわで撮影難易度はざっと10倍以上に跳ね上がるのである。1匹でもそうなのだから2匹も揃ったらなにをかいわんや。
今回は2匹の子猫「しま」と「とら」が飛んだり跳ねたり上ったりじゃれついたり編である。出し惜しみせず、大量にいきます!
まず、猫はのぼる。客だろうとなんだろうと構わずのぼる(冒頭写真)。
のぼったらもぐる。
「エヴァに乗り込もうとしてるとこ?」
「そう。猫型エントリープラグ!」
いや違うから。
かがんだら背中に乗るくらいだから、座ったらすぐ膝である。
在宅時は猫が爪を立てて上ってもいいようジーンズしか履けないそうな。猫対応部屋着ですな。
立ち上がると足に上る。ガシガシと爪を立てて上る。しかも2匹同時に! これは壮観なり。
ちなみに、このしまととら、撮影の後さらに成長し、今ではレースカーテンのぼりにご執心だそうである。カーテンがいつまで耐えられるのか、ちょっと心配。
目がすっかり覚めたら遊ぶ時間。猫じゃらしの登場である。箸が転がってもじゃれつく年頃なのでもう何でもいいわけだが、基本は猫じゃらし。
基本は爪を伸ばした両前足で挟み込んで真剣白刃取りしつつ口でがぶっ、である。
が、もちろんそううまくはいかないのである。
身を挺してうまくつかまえたらドヤ顔。
ちなみにこのあたりはシャッタースピードを1/250秒にして撮ってる。これより速いとISO感度が上がりすぎちゃうし、遅いとブレが目立っちゃうから。目安にしてください。
そして部屋を縦横無尽に走り回り、本棚の上で出会ったり。
すれ違ったらおおあくび。
猫のあくびってタイミングを間違うとかなりの変顔になって面白い。

この連載の記事
- 第702回 西日本の旅先で出会った猫を撮影したカメラで振り返る
- 第701回 外出できないこんな世の中だから北の旅先猫とカメラを振り返る
- 第700回 700回記念! 連載初期の猫とカメラで昔を懐かしむ
- 第699回 シグマの手ごろな単焦点レンズとソニー「α7C」の組み合わせは猫撮影がはかどる
- 第698回 外出する代わりにレンズを買って室内で飼い猫を撮ろう!
- 第697回 ソニー「α7C」とシグマのレンズ「Iシリーズ」の組み合わせは室内猫にも最適!
- 第696回 ソニー「α7C」とシグマのレンズで猫を撮ったら相性良すぎで驚いた!
- 第695回 2021年元日に出会った団地猫たちをニコンの「Z 7 II」で撮る
- 第694回 2020年後半を今年発売のカメラで撮影した猫たちで振り返る
- 第693回 2020年前半を今年発売のカメラで撮影した猫たちで振り返る
- 第692回 キヤノンの望遠専用カメラ「Powershot Zoom」で猫に気付かれずに写真を撮る!
- この連載の一覧へ