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PEN-F、X-Pro2、α6300……春の最新ミラーレス一眼徹底レビュー! 第1回

「PEN-F」か「X-Pro2」か!? この春持ち歩きたいクラシカルデジカメ対決

2016年03月28日 10時00分更新

文● 周防克弥

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 4月を前に暖かい陽気となり、お散歩も心地いい今日この頃。ちょっとオシャレなカメラを首からぶら下げて、スナップ写真を撮りながら歩くのは、老若男女問わず楽しいものだ。

 そんな用途において、この春に注目したいミラーレス一眼がある。オリンパスの「PEN-F」と富士フィルムの「X-Pro2」だ。ともにレンジファインダー機風のクラシカルカメラのような外観に最新の性能を詰め込んだデジカメで、持つことの雰囲気を楽しみつつ、撮影でも十分な実用性が得られるからだ。

クラシカル風な外観で敷居が高いイメージだが
むしろカメラをあまり知らない人にすすめたい

「PEN-F」。本体サイズは幅124.8×奥行き37.3×高さ72.1mm。重量はメディアとバッテリー込みで約427g

「PEN-F」。本体サイズは幅124.8×奥行き37.3×高さ72.1mm。重量はメディアとバッテリー込みで約427g

「X-Pro2」。本体サイズは幅140.5×奥行き45.9×高さ82.8mm。重量はメディアとバッテリー込みで約495g

「X-Pro2」。本体サイズは幅140.5×奥行き45.9×高さ82.8mm。重量はメディアとバッテリー込みで約495g

PEN-Fの背面モニターは2軸可変機構を備えている。ひっくり返して画面を本体側に向けて収納することも可能だ

PEN-Fの背面モニターは2軸可変機構を備えている。ひっくり返して画面を本体側に向けて収納することも可能だ

X-Pro2は背面のインターフェースがガラリと変わった。操作系のボタン類がすべて右側に移動し、片手で操作できるようになっている

X-Pro2は背面の操作インターフェースがガラリと変わった。操作系のボタン類がすべて右側に移動し、片手で操作できるようになっている

 銀塩時代のカメラの事や、デザインのベースになっているライカなどのレンジファインダー機を知らない人にとっては、ちょっとお高めな価格設定も加わってツウ好みなデジカメに見られがちかもしれない。

 銀塩カメラの時代なら知識のない人が気軽にカメラを購入しても満足に写らないことが多々あったが、デジカメになってからはそんな心配はない。

 被写体にレンズを向けてシャッターを切れば、よほど根本的な間違いをしてないかぎり普通に写って写真を楽しむことができるので、はじめてデジカメに手を出す人でも安心して選べる。

 むしろ、安価なエントリーモデルを購入するよりも価格的に可能であれば多機能で高性能でしっかりした剛性感のあるボディーを持つ、高級機を購入したほうが後々撮影が楽しくなるだろう。

 「PEN-F」と「X-Pro2」はコンセプトに似ている部分がある。ともにダイヤルでの操作を中心にしたアナログ的なインターフェースを採用し、ロック機構のない独立した露出補正ダイヤルや機械式の電源スイッチ、ケーブルレリーズが取り付け可能なシャッターボタンのネジ穴など、懐かしく感じつつも撮るための機械として実用性を重視している。

 ただし、中身はちょっと異なる。たとえばPEN-Fの撮像素子は4/3型(2030万画素)だが、X-Pro2はAPS-Cサイズ(2430万画素)で、X-Pro2のほうがサイズが大きい。このあたりは個々に紹介していく。

製品名 PEN-F X-Pro2
撮像素子 Live MOS センサー(4/3型) X-Trans CMOS IIIセンサー(APS-C)
有効画素数 2030万画素 2430万画素
手ブレ補正 ボディー内(5軸) レンズ対応
最高連写速度 10コマ/秒 8コマ/秒
感度設定(基本) ISO 200~25600 ISO 200~12800
感度設定(拡張) ISO 80相当 ISO 100/25600/51200相当
ファインダー EVF(OLED 236万画素) OVF/EVF(TFT 236万画素)
背面モニター 3型(104万画素) 3型(162万画素)
動画 最大1920×1080ドット、60p 最大1920×1080ドット、60p
無線LAN IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11b/g/n
本体サイズ 幅124.8×奥行き37.3×高さ72.1mm 幅140.5×奥行き45.9×高さ82.8mm
重量(メディア、バッテリー込み) 427g 495g
実売価格(ボディーのみ) 15万4000円前後 21万3000円前後

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