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PEN-F、X-Pro2、α6300……春の最新ミラーレス一眼徹底レビュー! 第1回

「PEN-F」か「X-Pro2」か!? この春持ち歩きたいクラシカルデジカメ対決

2016年03月28日 10時00分更新

文● 周防克弥

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一眼レフ並みのAF速度を実現
富士フイルム「X-Pro2」

装着しているレンズは「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。右にある「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」を揃えれば、35mm判換算で約27mmから300mmまでをカバーできる

装着しているレンズは「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。右にある「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」を揃えれば、35mm判換算で約27mmから300mmまでをカバーできる

 先代の「X-Pro1」から、約4年ぶりに投入された「X-Pro2」。基本的なデザインに変更点はなく、正面からでは並べて見ても差はほとんど気がつかないだろう。

 ただし、機能面においては大きくグレードアップした。特徴的だった電子ファインダー(EVF)と光学ファインダー(OVF)を切り替える「ハイブリッドビューファインダー」は「アドバンストハイブリッドビューファインダー」へと進化。

グリップ側にはEVFとOVFを切り替えるレバーがある。シャッターボタンの下にはコマンドダイヤルが新設され、露出補正ダイヤルを「C」マークに合わせるとコマンドダイヤルで露出補正が可能になる

グリップ側にはEVFとOVFを切り替えるレバーがある。シャッターボタンの下にはコマンドダイヤルが新設され、露出補正ダイヤルを「C」マークに合わせるとコマンドダイヤルで露出補正が可能になる

 OVF上にEVFをオーバーレイ表示させ、ピントの拡大表示を行なう「エレクトリックレンジファインダー」も使用可能だ。装着するレンズの焦点距離に応じてOVFの倍率が自動的に変わる「マルチマグニフィケーション」機能も備える。EVFは0.48型約236万画素の液晶パネルを採用している。

 最大の変更点になるのが撮像素子だ。新開発の「X-Trans CMOS III」センサーは、約2430万画素でローパスフィルターは未採用。

 組み合わされる画像処理エンジンも新開発の「X-Processor Pro」を採用。AF追従しながら秒間8コマの連写や0.05秒のシャッタータイムラグなど、高速な処理が可能になっている。

 AFの測距点は77点(最大273点)に増えており、そのうち中央部の49点が像面位相差検出方式で高速なAFが可能。一眼レフ並のAF性能に近いスピードで動作する。

メディアスロットは側面にあり、SDメモリーカードを2枚差せる。フタにはゴムパッキンがついており、しっかり防滴仕様になっている

メディアスロットは側面にあり、SDメモリーカードを2枚差せる。フタにはゴムパッキンがついており、しっかり防滴仕様になっている

 記録メディアはSDメモリーカードだが、シリーズ初のデュアルスロットを採用。連続書き込みによる大量の記録が可能になっているほか、RAWとJPEGの振り分け、バックアップと万が一のデータ消失の心配も少なくなっている。

 富士フイルムのデジカメではお馴染みの「フィルムシミュレーション」にも新たにモノクロフィルム「ACROSS」が加わった。フィルムのような粒状感を再現する「グレイン・エフェクト」と合わせて、より写真らしい仕上がりを再現可能だ。

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