このページの本文へ

PEN-F、X-Pro2、α6300……春の最新ミラーレス一眼徹底レビュー! 第1回

「PEN-F」か「X-Pro2」か!? この春持ち歩きたいクラシカルデジカメ対決

2016年03月28日 10時00分更新

文● 周防克弥

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

実写撮影サンプルでPEN-Fの画質をチェック!

 ここからはPEN-Fの実写撮影サンプルを掲載。画質を見てみよう。まずは感度別に撮影。標準感度はISO 200で、最高感度はISO 25600だ。レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」を使用している。

感度別撮影サンプル

ISO 80

ISO 80

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

 ノイズはISO 1600以降で目立ってくるが気になるほどではない。ディテールへの影響はISO 6400以降。若干のノイズが気にならないならISO 6400でも十分に常用感度といえる。

 最高感度のISO 25600でも大幅な劣化があるわけではなく、ノイズも目立たずディテールの再現性もそこそこ保っているので実用性は十分にある。ISO 3200以降だと偽色が出てくるので条件次第ではあるが、総じて良好な画質だ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

F2.0

F2.0

F2.8

F2.8

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 続いて、レンズキットに含まれる「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」を装着して撮影した。絞り開放から中心部はかなり高い解像力があるが、周辺部では収差の影響が出ている。

 F4.0まで絞ると周辺部も改善される。F11以降になると全体的に解像力の低下が見られるので、絞るならF8.0くらいまでにしておいたほうがいい。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」14mm側

F3.5

F3.5

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」はレンズキットには含まれないが、今回感度撮影で使用したのでついでにチェックしてみた。

 中央部は開放からシャープだが周辺部で若干低下が見られる。F5.6以降絞ると周辺部まで含めて解像力は上がるが全体の解像力が低下しはじめてしまう。中央部に限るならできるだけ絞りは開放で、周辺まで含めて画面全体に解像力を求めるならF5.6前後だ。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」42mm側

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 絞り開放から周辺部まで含めてシャープだが、絞っていくほど解像力が低下していく。できれば絞らずに使いたいレンズだ。

14-42mmの42mm側で撮影。F5.6絞り優先オート。撮像素子が4/3型とデジイチより小さいがコンデジよりは大きく、思ったよりは背景はボケにくい。背景のボケの形が2線ボケの傾向がある。2線ボケはシャープなレンズで起きやすく、ピントが合っている部分のシャープネスはすごく高い

14-42mmの42mm側で撮影。F5.6絞り優先オート。撮像素子が4/3型とデジイチより小さいがコンデジよりは大きく、思ったよりは背景はボケにくい。背景のボケの形が2線ボケの傾向がある。2線ボケはシャープなレンズで起きやすく、ピントが合っている部分のシャープネスはすごく高い

12mmで撮影。F5.6絞り優先オート。太陽が反射している付近はフレアっぽくなってしまっているが、解像力の低下はない。解像力が高く質感に優れた描写だ

12mmで撮影。F5.6絞り優先オート。太陽が反射している付近はフレアっぽくなってしまっているが、解像力の低下はない。解像力が高く質感に優れた描写だ

40-150mmの望遠側で撮影。F5.6で絞り優先オート。シャドー部に比べてハイライト側の描写力が低く感じる。影になってる部分でも発色はしっかりしているのは好印象

40-150mmの望遠側で撮影。F5.6で絞り優先オート。シャドー部に比べてハイライト側の描写力が低く感じる。影になってる部分でも発色はしっかりしているのは好印象

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン