マイクロソフトの13.5型2 in 1ノート「Surface Book」が、2月4日から発売となった。
当初は、日本でも米国との同時発売が検討されていたというが、米国での反応があまりにも良かったことから、安定的な供給体制を維持するために北米以外での販売は先送りとなった。
唯一、例外的にオーストラリアでの販売が開始されているが、これは、2015年11月に、アジアパシフィック地域では初となる直営店のマイクロソフトストアがオープンしたのにあわせて、それを記念した特別モデルとして取り扱いが行われたことによるものだ。
日本での事前予約が殺到し、予想を上回る予約数に達したことからも、北米での2015年10月の発売以来、日本のユーザーにとっては、待ちに待ったSurface Bookの発売となったわけだ。
Surface Bookは、これまでのSurfaceとはユーザー層が大きく異なる。
現在マイクロソフトでは、「Surface 3」「Surface Pro 4」、そして今回のSurface Bookの3製品をラインアップし、「これさえあれば、何もいらない」という共通のメッセージで訴求しているが、それぞれの製品のタグラインの違いから、特徴の差が読み取れる。当然、購入層にも差が生まれている。
女性、大学生の購入が多い「Surface 3」
たとえば、「パフォーマンスと価値の最適なバランス」をタグラインに使っているSurface 3の場合、昨年6月の発売以来、女性層の購入が多いという。日本マイクロソフトによると、Surfaceシリーズの購入者の女性比率は約3割だったが、Surface 3では半分が女性だという。
同社では、「軽さ、持ち運びやすさが女性から受けている。女性のバッグにも入るという点も購入理由になっている」とする。
さらに、大学生の購入が多いのも特徴だという。Surfaceシリーズの中で最も安価な製品であること、キャンパス内を持ち運びしやすいサイズと重量であることも、学生の購入に適しているようだ。
また、4G LTEの機能も評価されており、法人向けには、製薬会社のMRや、金融機関の外勤営業が、Surface 3を持ち歩いて利用することもあるという。
男性、ビジネスプロフェッショナルユースが多い「Surface Pro 4」
一方、「より薄く、より軽く、より大きな画面に進化した12インチタブレット」とするSurface Pro 4は、Surface 3に比べて、男性ユーザーの購入比率が高いのが特徴だ。「パフォーマンスが高い点が評価されており、ビジネスプロフェッショナルユースが多い。またビジネスマンが、プライベートにも仕事にも利用したいという場合にも最適なデバイスと位置づけられている」という。
また一部企業では、標準機としてもSurface Pro 4を採用する例も出ている。たとえば日立製作所では、標準機のひとつとしてSurface Pro 4を用意し、社員が選択できるという。「大手企業において、Surface Pro 4を選択するケースが増加しており、タブレットとPCの両方で使えるメリットだけでなく、メイン端末として導入するケースが増えている」と明かす。
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