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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第22回

世界3位!『築地さとう』肉づくしの「レボリューションコース」を心ゆくまで堪能した

2015年11月07日 13時14分更新

文● ナベコ

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こ、これが日本の黒毛和牛の本当の旨さか……

 『築地さとう』では牛肉を、三重・松阪に点在する14の弊社指定農家より、兵庫県・但馬の血統で、月齢36ヶ月以上の処女牛にこだわって仕入れています。

 牛肉は雄だと去勢していても筋肉で硬さが出てしまうため、しっとりした柔らかい肉質は雌ならではだそう。

“レボリューションコース”体験会では、『ステーキ・レボリューション』にも登場した江原シェフが鉄板の前に立ち、腕を振るってくれました。

 “レボリューションコース”のメインは、『ステーキ・レボリューション』で評価された“最優秀ロースステーキ”、120g。良質な松阪牛・但馬牛を、独特の技法で枝肉のまま1~3ヵ月程度熟成させ、最高の状態で焼き上げてくれます。

ジュ~

 肉が上質だと、焼き上げの音もきめ細かく美しい気がします。

 映画で『築地さとう』の登場シーンが他の店にはない凛とした緊張感あふれる描写であったように、今まさにおいしい最高のステーキが焼かれている瞬間はじっと息をのんで見守ってしまいました!

 徐々にきれいな焼き目がついていくロース肉。

 最後にこれまた美しい手さばきで1人前に切り分けられていきます。

「旨い」、意外に言葉が出ない

 ひとりひとりに取り分けられた“最優秀ロースステーキ”。外側はしっかり焼き目がついて、内側は美しい赤身が残っています。

 ひと口大で切られているので、ナイフとフォークではなく、こうやって箸で食べられるというのも素晴らしい。箸は使い慣れていて気軽であり、やはり日本の黒毛和牛は箸で食べるとおいしい気がします。

 ソースは、フルーツベースと野菜ベースのもの、そして醤油。岩塩と黒七味も添えられているので、はじめのひと口は塩でいただくといいでしょう。

 おそるおそる最高級のステーキを口にして、ひとこと「旨い!」。それ以上の言葉が出ません。

 柔らかく、しっとりとした食感。口に入れると、脂の旨みがパーッと広がり、数秒後にはさらさらと溶けていくような。

 黒毛和牛の脂は良質なので、さらさらしており、とても心地良いです。ガッツリ肉を食べているというよりかは、非常に繊細な料理をいただいているような、えもいわれぬ感動です。

 旨いものを食べすぎると馬鹿になるといった人がいましたが、これだけ旨いステーキを食べられるなら、私はいくらでも馬鹿になったってかまいません。

口の中の中の脂の旨みをサッとワインで流すと……。えもいわれぬ至福の瞬間。昔話の王子でもこんなステキな瞬間を味わったことがあるのかしら。

ステーキから落とした脂の部分は、細かく切ってから炒めて、これまたひとりひとりによそってくれます。醤油をつけて食べるとおいしいです。

ステーキを焼くとき、野菜も一緒に焼いてくれます。厚切りのカボチャときのこ。きのこは大黒しめじ。水分量が多くプリプリしてます。

<次のページでは驚きの“牛肉のキャラメリゼ”>

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