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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第1159回

ローソン「ビッグピート」缶がさらにクセ強に! 担当者が明かす“クレイジー”な開発秘話

2026年08月14日 17時00分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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「ビッグピート」のハイボールが今度は2種出た

 最近、コンビニのお酒の棚に、ちょっとニッチな“こだわり派”の商品を見かけることがありませんか?

 ローソンでは8月11日、アイラモルト「ビッグピート」を使用した、アルコール分9%の「ビッグピート クレイジースモーキーハイボール」(350ml・600円)を発売しました。

9%は今年新登場

 アイラモルトとは、スコットランド・アイラ島で造られるウイスキーのこと。泥炭(ピート)に由来する、スモーキーで個性的な香りが特徴といわれます。

 ローソンでは昨年発売されたアルコール分7%の「ビッグピート スーパースモーキーハイボール」(350ml・438円)も再販売し、今回は2種類が同時に店頭に並びます。

 7%でもかなりスモーキーで“クセ強”だった記憶がありますが、さらに上をいく9%とはちょっとすごそう!

 なぜ、コンビニで個性的なハイボールを採用するのでしょうか? ローソンの商品担当者に話を聞きつつ、実際に2種類を飲み比べてみました。

「クレイジー」と言われたので、本当のクレイジーを作った

 インタビューに応えてくれたのは、ローソンで酒類を扱うチーフマーチャンダイザー倉光さん。昨年、7%の「ビッグピート スーパースモーキーハイボール」が登場した際にも取材に応じてくれました(関連記事:マジ!あのビッグピートがローソンで売られている)。

ローソン 飲料・加工食品部 チーフマーチャンダイザー 倉光雄志さん

 本シリーズは、バーではロックやストレートで楽しむ人も多いビッグピートを、炭酸で割ってハイボールにした商品。倉光さんは昨年の取材時に「アルコール分については、9%のほうがよりビッグピートらしいという視点もあったなか、コンビニなので、より多くの人に飲んでもらいたいためあえて7%にした」と話していました。

 ところが、発売後にはこれほどクセのある商品をコンビニで発売したことに対して「ローソンのバイヤーはクレイジーだ」といった声も寄せられたそうです。

昨年登場した7%も復活

「自分では、万人に飲みやすいアイラモルトのハイボール缶を作ったつもりだったんです。それでも“クレイジー”と言われたので、じゃあ本当のクレイジーとは何なのかをお見せしよう、と」(倉光さん)。

 そうして生まれたのが、9%の「ビッグピート クレイジースモーキーハイボール」です。

 しかも、単に7%の商品を濃くしたわけではありません。9%の商品では原酒の構成から変更。スモーキーさがしっかりと出るよう、ブレンドそのものを変えているそうです。

 「アイラモルトファン、ビッグピートファンが間違いなくうなるような、突き抜けたスモーキーさを缶で表現したかった」と倉光さんは言います。

9%を飲んでみた
「うお!」と驚く強烈な香り

 発想からしてクレイジー! ナベコも実際に味を試してみました。

7%を飲みます

 まず7%の「ビッグピート スーパースモーキーハイボール」をグラスに注ぐと、立ち上がる独特の泥炭(ピート)香。湿った木を燻したような強烈なスモーキーさで、人によっては「薬品みたい」とも評される、アイラモルトらしい香りです。やはり、コンビニでこの香りのハイボールに出会えること自体が驚き。

ピートの独特な香りが楽しめる

 飲んでみると、炭酸の爽やかさとウイスキーのほのかな甘さ。香りのインパクトとは裏腹に、さっぱりスムーズに抜けていくイメージです。

お次に9%。黒が基調でパッケからして迫力

 続いて9%の「ビッグピート クレイジースモーキーハイボール」をグラスに注ぎます。

 わあっ!! あの独特の香りが7%以上に強烈! 鼻にぐっとこみあげてきて、ちょっと顔を近づけるとむせそうなくらい。

 そして飲んでみると、こちらも炭酸の爽やかさでのど越しはいいのですが、香りがずっとついてまわります。飲んだあとも余韻が続き、長くビッグピートが顔まわりにいる感じがぬぐえません。たぶん、人と話しても、自分からビッグピートの香りがするんだろうな。

うおお!さらに強烈!あの独特な香りがずっとまとわりつく

 さらに驚いたことに、9%を飲んだあとに7%へ戻ると「あれ?」。最初はあれだけ強烈に感じた7%缶のピート香が、薄らいで感じるほど。

 いやはや、同じジャンルの香りなのに、強さがこれだけ違うんですね。これはなかなか面白い飲み比べです。

7%でハマった人なら9%もハマるかも

 ちなみに最初は、9%は香りが強くて飲みづらいとも感じました。ところが、よくよく味わってみると、9%のほうが香りの純度が高いというか、変な意味での雑味が少なく感じます。味わいにもウイスキーらしい甘みや厚みがあって、飲み進めるうちに、最終的には「9%のほうにハマりそう!」となりました。

スモーキーレベルは星3つを限界突破して星4つ

 倉光さんによると、9%の「ビッグピート クレイジースモーキーハイボール」は、「今まさにガッツリとアイラウイスキーが好き」という人に向けた商品。初めてアイラウイスキーを飲む人が、いきなり9%を試すことはあまり想定していないそうです。

「7%を飲んでもらって、好きだな、とか大丈夫そうだと思われたお客様が、次に進む商品として9%を飲んでもらえるといいと思っています」

 例えるなら、2級に合格してないと1級の試験に挑戦できない、みたいな感じかもしれません(笑)。

香りが広がるので、新幹線などで開ける時は周囲を気にしたほうがいいかもしれません(笑)

 7%でも、9%でも、そもそも最初からハイボールになっていて、価格も500円前後。お店で思い切ってアイラウイスキーをロックやストレートで試すより、ずっと挑戦しやすい商品です。

ウイスキーそのものも売っちゃう

 さらに驚いたのが、同時発売された200mlのミニボトルです。「ビッグピート クレイジースモーキーエディション」という商品名で、アルコール分46%、価格は2750円。

 これは、9%の「クレイジースモーキーハイボール」を作るために一からレシピを組んだビッグピートを、そのまま楽しめるよう商品化したもの。ローソン限定商品で、他では手に入りません。

「ハイボール用に作ったんですが、これはアイラファンならハイボール以外でも飲みたいよな、というくらいいい出来になったんです」と倉光さん。

 そもそも、コンビニでちょっと高級なウイスキーをボトルで販売すること自体、意外に感じます。

200mlのミニボトル「ビッグピート クレイジースモーキーエディション」(アルコール分46%)2750円

 しかしローソンでは過去にもプレミアムウイスキーの200mlボトルを販売しており、「フルボトルは高くて手が出しづらい」「まず200mlで試したい」という需要があり、好評だったといいます。

 ウイスキーというと一人でじっくり楽しむイメージもありますが、ちょうどお盆シーズン。人が集まる席に持ち寄って、ちょっとずつシェアして飲むのも楽しそうです。30代と60代の親子で「これ知ってる?」なんて、ウイスキーやハイボールを飲み交わすのも、話が広がっておもしろそう。

 いや~、それにしても7%で「クレイジー」と言われて、本当に9%を作っちゃうとは。実際に飲んでみても、確かにこれは一段上のスモーキーさでした。

 いつものハイボールにちょっとマンネリを感じている人も、この“クレイジー”な一本で刺激を入れてみては? なお、昨年の7%「スーパースモーキーハイボール」は想定より早く売り切れてしまったそうで、今回は製造数量を増やしているとのこと。それでも、気になる人は見かけた時にチェックしておくのがよさそうです。

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