実際にいろいろ撮影してみた!
THETA Sは、THETA m15同様にシャッターボタンを押すだけで撮影OKのオートモードのほか、ISO優先、シャッター速度優先に加えて、マニュアルモードが用意されている。
また長時間露光にもマニュアル時は対応しており、設定可能なシャッター速度は1/6400~60秒とシーンへの対応力を増す形になった。
感度設定についてはISO 100~1600。静止画と動画、ライブストリーミングで共通しており、THETA m15は動画時ISO 400までだったことを考えると、暗所により強くなったといえるだろう。
なお、実用ISOはいくつかデータを撮ってみたところ、ISO 400。視聴環境によってはISO 800も許せるだろう。
上はシャッター速度25秒、ISO 100で撮影してみたもの。夜景の撮影が捗りそうな気配だ。また東京都下でも星を拾っているため、野辺山付近で遊ぶと楽しそうな予感しかしない。
なお、撮影時は6m離れたところでシャッターを切り、THETA S周辺をてくてくと速めに歩くことで、筆者が露光するのを回避している
上記撮影スポットよりも光害の少ない場所でのテスト。さらに星が明瞭になった。専用アプリでインターバル撮影もできるため、楽しい動画も作れそうだ。またスマホのLEDライトをぐるぐる回して遊んでみた。シャッター速度25秒、ISO 100。
オートで撮影したもの。薄暗さに定評のあるTGS会場でもけっこうイイ感じに撮影できている。
建築物撮影にいいかもなぁと思ってのテスト。なるべくISO 100にしやすくなったので、とてもいい
こちらは動画のテスト。1080pか720pから選べる。薄暗いところよりは、屋外での運用に適する印象。またライブストリーミング時のソースとしての画質は、これに近いものになるハズ。なお一脚に本体をマウントして、高さ1.2mほどからのものになる
上の3枚はインポートした画像データ(クリックで原寸拡大)。専用アプリ「THETA S」にライブラリから読み込ませると、全天周表示できるため、確認用として掲載した。
上の動画はYouTubeに掲載したものだ。
撮影アプリがプレビュー表示に対応!
撮影結果がなんとなくわかるように
専用アプリ「THETA S」を見てみると、プレビューに対応したことで、およその撮影結果をあらかじめ知ることができるようになった。
特にホワイトバランスを変更した場合の変化がよくわかるため、撮影時の参考になるのほか、露出補正やDR補正といった機能の結果も反映される。
またプレビューはパノラマと全画面の2つがあり、安定性を取るとパノラマになる。全画面は電波強度の高い状況下でのみがいいだろう。
Wi-Fi接続距離については、パノラマの場合、7~8mまで安定、全画面は5m付近から不安定になった。またプレビューはオフにもできるため、環境次第で使い分けていく必要がある。
飛び道具としての利便性にしっかり撮影できる力も加わった
さくっと360度全天周撮影できる操作感そのままにペーススペックを強化したものが、THETA Sといえる。
すでにTHETA m15を持っており、ぴょんっと撮影する程度であれば考える必要性は低いが、VRに活用してみたり、みっちりと撮影してみたりしたいのであれば、十分検討に値する仕上がりだといえる。
発売は10月下旬と少し先だが、9~10月はなにかと新製品の多いシーズン。それでも魅力的な製品だ。気になった人はさくっと予約してしまっていいだろう。
この連載の記事
-
第76回
PC
約5000円の3DイヤホンでVRコンテンツやゲームなどが楽しい! -
第75回
PC
入力補助デバイスとしていいかも! 約3000円で買えるゲームコントローラー風キーボード -
第74回
デジカメ
テキトーに撮ってもそれっぽくキレイな写真になる! ソニーのフルサイズ対応中望遠レンズ「SEL100F28GM」 -
第73回
PC
2180円のハイレゾ対応の極小USB DAC「SOUND BLASTER PLAY! 3」は外で使うのにいいかも! -
第72回
デジカメ
900gまで装備できる「3軸電動カメラスタビライザーPro」でヌメッとした動画を撮ろう! -
第71回
PC
4200万画素の非圧縮RAW写真が増えすぎたので、4Bay NAS「DS416play」を導入! -
第70回
PC
よく鍵をなくす人注目! 探しモノ用スマートアクセサリー「Wistiki」 -
第69回
PC
折りたたみでもエルゴノミクス配列! 打ちやすいモバイルBluetoothキーボード -
第68回
PC
PC作業しながら健康管理! 心拍数やクリック回数を記録できるマウス -
第67回
PC
空間を活かせそうなPCサラウンド「Sound Blaster X KATANA」 -
第66回
PC
VR用フットペダル「3D RUDDER」は普段のPC使いでもイカス多入力っぷり! - この連載の一覧へ