360度の全天周撮影対応でセルフィーやパーティーショットに変革を起こした「THETA m15」。その後継機となる「THETA S」(予想実売価格 4万円前後)が発表された。国内での初展示はTGS 2015で気になっている人もいるのではないだろうか。今回は、THETA Sの強化ポイントを中心にチェックしていこう。
基本的な使い方も見た目も変化ナシ
THETA SはTHETA m15の上位機種に位置づけられており、外観デザインはそのままにスペックアップを図っている。
まず見た目は高級感のあるマットブラックを採用し、またグリップ感もよくなっている部分も変化点だ。
インターフェースを見ると、大きな変更点はライブストリーミング配信用のmicroHDMI出力端子。主にHMD VR向けといったところだが、PCから配信するといったことも可能になるため、このあたりは発売以降の活用が楽しみなところだ。
サイズは幅44×奥行き22.9×高さ130mmと、THETA m15とほぼ同サイズ。ほんの気持ちサイズアップしているが、THETA m15は幅42×奥行22.8×高さ129mmなので、数値を見ないと気がつかないレベル。
重量は約95gから約125gと30g増だが、気になる人は少ないだろう(ドローンにマウントしたい場合でも許容範囲であることが多いハズ)。

右側面には電源ボタン、無線ボタン、撮影モード切替ボタンがある。電源オン時には青色LEDが点灯し、けっこう輝度は高い
スペックを見てみよう。イメージセンサーは1/2.3型 12MP CMOS×2を備え、レンズは新開発のF2.0となっている。これにより描写がよくなったほか、後述するマニュアル撮影時の自由度が高くなっているため、より遊べる機種になったと思っていい。
また、動画時のフォーマットは、MOVからMP4(MPEG-4 AVC/H.264、音声:AAC)に変更されている。なお内蔵ストレージは8GB。
THETA SとTHETA m15のスペック違いは以下表を見てほしい。
THETA S | THETA m15 | |
---|---|---|
撮像素子 | 1/2.3型 12M×2 | 非公開 |
静止画撮影モード | オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル | オート、シャッター優先、ISO優先 |
静止画ISO感度 | 100~1600 | 100~1600 |
動画ISO感度 | 100~1600 | 100~400 |
内容2-1 | 内容2-2 | 内容2-3 |
シャッタースピード | 1/6400~60秒 | 1/8000~1/7.5秒 |
内蔵メモリー | 約8GB | 約4GB |
バッテリー(撮影可能枚数) | 約260枚 | 約200枚 |
動画撮影方式 | MP4 | MOV |
本体サイズ | 幅44×奥行22.9×高さ130mm | 幅42×奥行22.8×高さ129mm |
重量 | 約125g | 約95g |
(次ページに続く、「実際にいろいろ撮影してみた!」)

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