ソニーはIFA 2015の会場にて、ハイレゾ対応の商品群の新モデルを多数発表・展示している。
同社のウォークマンAシリーズの最新モデルとして登場するのが「NW-A25」だ。小型・最小サイズで展開しているNW-A10シリーズの後継にあたるモデルで、欧州版モデルとしては16/64GBと2種類を展開する。欧州では10月より発売する。
NW-A25との最大の違いは、本体付属イヤホンが「ハイレゾ・ノイズキャンセリングヘッドホン」となったこと。イヤホンは9㎜ドライバーを搭載した専用タイプで、40kHzまでの帯域をカバーするハイレゾ準拠のスペックとAシリーズの特徴であるノイズキャンセルを両立させるイヤホンが同時に登場することになる。
2.2型ディスプレー搭載で使いやすいシンプルな音楽プレイヤーの仕様を継承。フルデジタルアンプ「S-Master」の搭載やワイヤレスでハイレゾ音源を伝送する「LDAC」には出荷時から対応となった。内蔵メモリーのほかMicroSDスロットによる容量拡張も可能だ。
NW-A10からの進化点としては、メイン基板の設計はオーディオ用の無鉛はんだの採用と、FlledVIAと呼ばれるプリント基板の穴を銅メッキで埋める仕様として高音質化したことがポイントだ。
本体カラーもNW-A25の用意するブラック、ブルー、ピンク、レッド、イエローに合わせて付属イヤホンのイヤーピースも含めてカラーが統一されている。これは同じくブース内で初披露された新イヤホン・ヘッドフォン「h.ear」とデザインイメージを揃えた形となる。
元祖ハイレゾウォークマン「NW-ZX1」の後継「NW-ZX100」
ウォークマンの高音質モデル「ZXシリーズ」の最新モデル「NW-Z100」が初披露された。位置づけとしては、2013年に発売されたウォークマン初のハイエンドモデル「NW-ZX1」後継にあたるモデル。
現行のラインナップとしてみると「NW-A25」と「NW-ZX2」の間となるミドルレンジの仕様となる。
NW-ZX100の基本的なサイズはNW-ZX1に近いが、3.0型の液晶に筐体にはアルミ切削筐体一体型のシャーシを採用。NW-ZX1/ZX2との見た目に現れる大きな違いとして、タッチパネル操作を取りやめAndroidから音楽再生に特化した独自OSへと切り替えている。
NW-ZX1からの高音質化のチューンとしてフルデジタルアンプ「S-Master HX」を中心に、プリント基板の穴を銅メッキで埋めるFilledVIA構造、高音質無鉛はんだといったNW-A25と同じ仕様に加えて、導電ビスも採用している。
ZX2相当の高音質技術もNW-ZX100に導入され、回路、圧膜銅箔プリント基板、内部基板上のOFCケーブル、44.1kHZ用の専用クロック発信器も搭載する。なおWi-Fi対応はなくなったがBluetoothには対応し、「LDAC」によるハイレゾ音源のワイヤレス伝送も可能となった。
IFA 2015の会場内での情報によると、NW-ZX100の価格は欧州で700ユーロ(約9万3000円)。国内はおそらくZX1と同等の価格になると見られる。
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