最先端の黒物家電を展示しつつ、歴史的な白物も展示
IFA 2015では、家電メーカー各社からも数多くの製品が展示された。
パナソニックブースでは、欧州で10月から発売予定の4K対応の65型有機ELテレビ「TX-65CZ950」や、Ultra HD Blu-ray規格対応プレーヤーやTechinicsブランドの新製品などを展示。また、防水仕様の24型ポータブルテレビの開発試作品を展示した。防水仕様のポータブルテレビは、日本では「お風呂テレビ」として人気の製品を進化させたものだが、「湯船に入るのはローマなど一部地域にはあるものの、欧州全体では少数派。欧州市場ならではの提案で取り組んでいくことになる」という。
また、洗濯機では、汚れ具合や洗剤の種類に合わせて、最適な洗濯ができるAutoCare機能を搭載した製品を展示。同じ筐体サイズながらも大型のドラムを搭載できる点も強調した。さらに、1951年に発売したパナソニックの第1号洗濯機も展示。「欧州市場への参入は2009年だが、当社には、洗濯機には50年以上の歴史があることを知ってもらうための展示」という。そのほか、冷蔵庫では野菜の鮮度を保つVitamin Safe機能などの付加価値機能を訴求。今年6月からドイツで販売を開始したIHクッキングヒーター、スチームオーブンレンジ、食器洗い乾燥機、レンジフード、冷蔵庫などのビルトインキッチン機器も展示。「欧州市場に定着するにはビルトイン機器の投入は不可欠」として、欧州市場における白物家電事業の本気ぶりを示してみせた。

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