新作を押し出したテレビ画面
リニューアルしたTSUTAYA TVが大きく力を入れているのは新作の品揃えだ。横森氏は「ユーザーにとって最もショックなことは検索して、新作が出てこないことだと考えている。たとえばほかのサービスでTSUTAYAの人気新作を検索してもほとんどヒットしない。我々は検索をしてもらえればちゃんと見られるようにしている」と話す。
その言葉どおり、テレビから接続したTSUTAYA TVのトップ画面には新作がずらりと並んでいる
トップに並んでいる作品は独自のアルゴリズムを使って、新作のなかでも特に見られやすい(店舗だと借りられやすい)作品を出しているという。
それぞれの作品にカーソルを合わせると、作品のイントロが表示される。イントロを見て、気になった作品を選択すると、作品詳細や予告も閲覧できるようになった。予告はまだまだ見られない作品もあるが、これから拡充予定としている。
ストアメニューを選択すると、見放題に指定されている作品も一覧で探せるほか、ジャンル検索ができ、近日リリースの作品もわかる。
ダウンロードや画質の選択など、スマホならではの機能も
パソコン画面のトップは予告が大きく表示されるようになった。下にスクロールすると新作、ランキング、地域ごとに人気の作品が並ぶ。また、これまではWindowsのみにサービスを提供していたが、Macにも対応した。
スマホ画面はテレビ、パソコンとまた違い、まず新作と予告が表示される。また、スマホだとダウンロード機能も付いている。横森氏は「スマホの場合、ストリーミングだと通信環境が厳しいところで見ることもある。電車などで移動しながらの視聴を快適にするためにダウンロードできるようにした」
さらにスマホならではの機能として、画質と再生速度の選択が可能。ストリーミング再生で止まることがないように、あえて低ビットレートのファイルを用意した。再生中に画質を「自動選択」にすると、通信環境に合わせて、ビットレートを変えてくれるという。
再生速度は2倍速からマイナス0.5倍速まで選択できる。通勤時間が1時間の場合、2時間ものの映画を1本見ることができない。そこで2倍速再生にして、1本見てもらえるようにしたという。再生速度の選択はなんと、ユーザーのニーズから生まれたそうだ。
(次ページでは、「実質30万タイトルのセットプラン」)