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動画配信サービスに力を入れるべくリニューアル

映画ファンにすべて出す、30万タイトルのTSUTAYA TVの逆襲

2015年08月31日 17時00分更新

文● 西牧/ASCII.jp

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新作を押し出したテレビ画面

 リニューアルしたTSUTAYA TVが大きく力を入れているのは新作の品揃えだ。横森氏は「ユーザーにとって最もショックなことは検索して、新作が出てこないことだと考えている。たとえばほかのサービスでTSUTAYAの人気新作を検索してもほとんどヒットしない。我々は検索をしてもらえればちゃんと見られるようにしている」と話す。

 その言葉どおり、テレビから接続したTSUTAYA TVのトップ画面には新作がずらりと並んでいる

リニューアル後のテレビ画面。下半分は新作が表示され、「新着をもっと見る」というメニューも用意している。ショートボタンも追加されている。たとえばリモコンで8を押すと、ランキングが、2を押すと直近で見た作品が出てくる。それぞれの画面から1を押せばトップに戻ってこられる

 トップに並んでいる作品は独自のアルゴリズムを使って、新作のなかでも特に見られやすい(店舗だと借りられやすい)作品を出しているという。

 それぞれの作品にカーソルを合わせると、作品のイントロが表示される。イントロを見て、気になった作品を選択すると、作品詳細や予告も閲覧できるようになった。予告はまだまだ見られない作品もあるが、これから拡充予定としている。

 ストアメニューを選択すると、見放題に指定されている作品も一覧で探せるほか、ジャンル検索ができ、近日リリースの作品もわかる。

ストアメニューはリモコンの4を押すと表示される。ユニークなのは予告編だけを見られるモードが用意されていること。映画を見たときに予告で気になる作品が出てくることがあり、かつプロが編集しているものなので活用しない手はない、ということで追加したそうだ

ダウンロードや画質の選択など、スマホならではの機能も

 パソコン画面のトップは予告が大きく表示されるようになった。下にスクロールすると新作、ランキング、地域ごとに人気の作品が並ぶ。また、これまではWindowsのみにサービスを提供していたが、Macにも対応した。

トップは予告推しにすることで、テレビと違った印象に仕上げている

T-MEDIAホールディングスが提供しているネットサービス「T-SITE」のユーザーデータを活用し、地域・性別などの属性をもとに独自ランキングを生成。「神奈川県に住むスポーツに興味のある人が選んだ邦画ドラマ 恋愛」などという、特殊なランキングも参照できる

 スマホ画面はテレビ、パソコンとまた違い、まず新作と予告が表示される。また、スマホだとダウンロード機能も付いている。横森氏は「スマホの場合、ストリーミングだと通信環境が厳しいところで見ることもある。電車などで移動しながらの視聴を快適にするためにダウンロードできるようにした」

 さらにスマホならではの機能として、画質と再生速度の選択が可能。ストリーミング再生で止まることがないように、あえて低ビットレートのファイルを用意した。再生中に画質を「自動選択」にすると、通信環境に合わせて、ビットレートを変えてくれるという。

 再生速度は2倍速からマイナス0.5倍速まで選択できる。通勤時間が1時間の場合、2時間ものの映画を1本見ることができない。そこで2倍速再生にして、1本見てもらえるようにしたという。再生速度の選択はなんと、ユーザーのニーズから生まれたそうだ。

スマホ画面のトップ。表示される最新作や予告はユーザーによって違うようだ

見たい作品を選択すると、ダウンロードかストリーミングか選べる。家でダウンロードしておいて、通勤中に見られる。なお、注意したいのがダウンロードはあくまでスマホのみ。パソコンからダウンロードしてスマホで見ることはできない

再生画面の右下から画質と速度が変えられる。試しに2倍速再生を使ってみたら、セリフなどは問題なく聞き取れる。とりあえず短時間で映画を見たいならアリなのかもしれない

(次ページでは、「実質30万タイトルのセットプラン」)

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