第6世代、第5世代、第4世代をベンチで比較
今回のテストでは、いち早く入手したCore i7-6700KとCore i5-6600KのCPU処理能力や、iGPUの描画能力などの基本的な性能をチェックしてみた。
また、比較として、第4世代のDevil's Canyonこと「Core i7-4790K」と、第5世代の“Broadwell-K”こと「Core i7-5775C」も用意し、同様のテストを行なった。テスト環境は以下のとおりである。なお、今回はすべて定格動作での性能を検証している。
| 第6世代Coreプロセッサーのテスト環境 | |
|---|---|
| CPU | Intel「Core i7-6700K」(4.0GHz) Intel「Core i5-6600K」(3.5GHz) |
| マザーボード | MSI 「Z170A GAMING M5」(Intel Z170 Express) |
| メモリー | Crucial「CT8G4DFD8213」(DDR4-2133 8GB×2) |
| グラフィック | Intel HD Graphics 530(CPU内蔵) |
| SSD | Samsung「MZ-7TD250B/IT」(Samsung SSD 840 250GB) |
| 電源ユニット | Thermaltake「Toughpower XT」(850W) |
| OS | Windows 10 Pro(64bit) |
| 第5世代、第4世代Coreプロセッサーのテスト環境 | |
| CPU | Intel「Core i7-5775C」(3.3GHz) Intel「Core i7-4790K」(4.0GHz) |
| マザーボード | ASRock「Z97 Anniversary」(Intel Z97 Express) |
| メモリー | AMD「R934G2130U1S」を1.6GHzで動作(DDR3-1600 8GB×2) |
| グラフィック | Iris Pro Graphics 6200(Core i7-5775C内蔵) Intel HD Graphics 4600(Core i7-4790K内蔵) |
内蔵グラフィックスの
描画能力が大幅に向上
では、ベンチマーク結果をチェックしていこう。まずは、定番ベンチマークソフトのFuturemark「PCMark8」の結果だ。
PCMark8(単位:Score) better→
「Home Accelarated 3.0」と「Creative accelarated 3.0」の結果を見ると、Core i7-4790Kに対してCore i7-6700K、Core i5-6600Kともにスコアーが上回っている。
それに対し「Work accelarated 2.0」の結果は、Core i7-6700KはCore i7-4790Kのスコアーを上回ったものの、Core i5-6600Kはスコアーが下回っている。
Home Accelarated 3.0とCreative accelarated 3.0は、CPUやGPUなど、システム全体の機能をまんべんなく利用して計測するテストなのに対し、Work accelarated 2.0はCPU処理のテストが多くなっている。
それを踏まえるとともに、Core i7-6700KとCore i7-4790Kは、CPUコアの動作クロックが同じであることと考え合わせると、第6世代Coreプロセッサーでは第4世代に対しCPUコアの処理能力がわずかに高まるとともに、内蔵グラフィックス機能の描画能力が比較的大きく高まっていると考えられる。
それは、MAXONの「CINEBENCH R15.0」の結果からも明らかだ。Core i7-6700KとCore i7-4790Kの結果を比べてみると、CPUスコアーは7%ほどとわずかな向上となっているのに対し、OpenGLのスコアーは約66%と大幅な向上となっている。
このことから、CPU処理能力の向上もわずかにあるが、内蔵グラフィックス機能の描画能力向上が第6世代Coreプロセッサーの特徴になると言って良さそうだ。
CINEBENCH R15.0(単位:Score) better→
CINEBENCH R15.0 OpenGL(単位:fps) better→
→次のページヘ続く (動画変換も第4世代よりも20%ほど高速に)

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