チューニングを見直したカメラはコンデジ度アップ
ソニー自体はイメージセンサーの最大手であり、当然ながらXperiaシリーズには、ソニー製センサーが搭載されている。お膝元なのでチューニングもバッチリか……と思ってしまうが、Xperia Z2まではお世辞にもいいものではなかった。Xperia Z3以降からかなり良くなった印象だが、同じメーカーのイメージセンサーで大きく異なるのは、カメラアプリの仕様や変換時のアルゴリズムによるものだ。
メーカーによって、なるべく自然な絵になるようにする場合もあれば、コンデジのように難しい設定をせずともそれなりに撮れるようチューニングすることもある。Xperia A4は後者で、プレミアムおまかせオートの汎用性が高い。
プレミアムおまかせオートはたしかに便利なのだが、ご飯写真に対して致命的に弱かった。Xperia A4のプレミアムおまかせオートはとくに料理写真に対して強化が図られているようで、だいたいの光源環境において、まず問題なく美味しそうな色になってくれる。
ほかのシーン判断も良好なので、プレミアムおまかせオートで撮っておけば安定だといえる。スリープ状態からシャッターボタンを押せばカメラが立ち上がるので、よりコンデジ的な使い方ができる。以下の写真はすべて元データを掲載しているので、なるべくPCかWi-Fi環境で見ることをオススメする。
また、マニュアルモードもさっぱりとして扱いやすいので、露出補正やホワイトバランスの調整で楽しんでみたい場合は使ってみよう。
プレミアムおまかせオートのデキがよくなっていたので、ちょっといやらしいテストをしてみた。これからのシーズンはアウトドアでのご飯も多ければ、夕方はまだ明るく、太陽光の差し込むお店で晩ご飯ということもある。この場合、室内光(暖色/寒色)と太陽光が入り交じった環境光になり、ホワイトバランス中心に調整を入れているっぽいプレミアムおまかせオートは、とくに苦手とするシーンが増えると推測できる。
結果としては敗北だったのだが、デジタル一眼レフカメラでも苦手とする部分なのと、ASCII.jpの読者にはユーザーが多そうなαシリーズっぽい傾向でもあるので、今後に期待といったところ。とりあえず、なんか色がアレだなぁと思ったら、マニュアルモードにしてホワイトバランスを曇りにしてみよう。

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