私が気になっているのは、大口径70mmドライバーを搭載するソニーの最上位ヘッドフォン「MDR-Z7」だ。
実売価格は6万円前後と、本連載のなかでもっとも高価なハイエンドヘッドフォンだ。大口径化により音の波面が広く平らになり、スピーカーのような自然な響きを体感できるという。再生周波数帯は4Hz~100kHzと、ハイレゾ基準(40kHz以上)を大幅に上回っている。
液晶ポリマーフィルムをベースとした振動板に、アルミニウムの薄膜をコーティングしたリキッド・クリスタル・ポリマーを採用。高域における内部損失を低減し、超高音域でも高音質を実現したという。
ケーブルはLとRでグランドを分離した4芯構造となっており、OFC線(銅)を銀でコーティングすることで、信号伝送ロスを最小限に抑える工夫を施した。
イヤーパッドは人間工学に基づいた、頭部の凹凸にフィットする形状のものを採用。装着感の良さもあってか、約335gの重さもあまり不快に感じない。長時間の装着にも耐えられそうだ。
「ビートレスポンスコントロール」も搭載。こちらはハウジング上の通気孔で、低域における通気抵抗をコントロールするというもの。振動板の動作を最適化することで、低域の立ち上がり、立ち下がりを改善したという。
編集部員によるクロスレビュー
この連載の記事
-
第6回
AV
小型イヤホンから信じられない音場感! JVC「HA-FXH20」クロスレビュー -
第5回
AV
約5000円の「SE112」はちゃんと「シュアの音」がするのか? -
第4回
AV
4000円の2ドライバーイヤフォン! マクセル「MXH-DBA700」クロスレビュー -
第2回
AV
木を使った楽器的なヘッドフォン「AH-MM400」を聴く -
第1回
AV
オーテク40年目の集大成!? 「ATH-MSR7」をクロスレビュー! -
AV
【GW特別企画】編集部員が気になるヘッドフォン/イヤフォンをクロスレビュー! - この連載の一覧へ