ソニーから、ポータブルヘッドフォンアンプの新製品と、フラッグシップクラスのヘッドフォン&イヤフォンが発表された。発売日は、ヘッドフォンアンプ「PHA-3」とヘッドフォン「MDR-Z7」、イヤフォン「XBA-Z5」、各種ケーブルが10月18日。それ以外は10月24日となる。
バランス出力に対応した
ヘッドフォンアンプ「PHA-3」
「PHA-3」(予想実売価格10万円前後)は同社ポータブルヘッドフォンアンプの最上位にあたる機種。新たにバランス出力に対応し、LとRそれぞれにアンプを搭載することでノイズの影響を極力抑える。
DACにはESSの「ES9018」を採用。音質への評価が高く、多くの高級DACに採用されている。もちろんハイレゾ音源に対応しており、PCMは384kHz/32bit、DSDは2.8MHzと5.6MHzの音源をサポートする。
XperiaやiPhone、ウォークマン、PCとのデジタル接続が可能で、ハイレゾでない音源も192kHz/24bit相当に高解像化する「DSEE HX」も搭載する。
なお、PHA-3のバランス駆動に対応するヘッドフォン/イヤフォンは、後述の「MDR-Z7」「XBA-Z5」「MDR-1A」「XBA-A2/A3」および「XBA-H2/H3」となる。
70mmの大口径ドライバーを搭載した
ハイエンドヘッドフォン「MDR-Z7」
「MDR-Z7」(予想実売価格6万円前後)は70mmの大口径ドライバーを採用するハイエンドヘッドフォン。再生周波数帯は4Hz~100kHzとなっており、同社のハイレゾ基準(40kHz以上)を大幅に上回る。
振動板は同社の「MDR-1R」で採用されている液晶ポリマーフィルムをベースとしているが、これにアルミニウムの薄膜をコーティング。高域における内部損失を低減し、超高音域でも高音質を実現した。
ケーブルはLとRでグランドを分離した4芯構造となっており、OFC線(銅)を銀でコーティングすることで、信号伝送ロスを最小限に抑える工夫が施されている。
このほか、イヤーパッドは人間工学に基づき、頭部の凹凸にフィットする形状となっている。
新開発の振動板&BAドライバーを搭載!
ハイスペックイヤフォン「XBA-Z5」
「XBA-Z5」(予想実売価格7万円前後)は、16mmのダイナミックドライバーと2つのBAドライバーを内蔵したハイスペックなイヤフォン。
ダイナミックドライバーはMDR-Z7と同仕様の振動板を採用。BAドライバーは先日発表された「XBA-100」で採用されている「リニアドライブBA」ユニットとなる。
BAユニットのうちの1つはツィーターで、コンデンサーにはフィルムコンデンサーを、振動板にマグネシウムを採用。高音域を繊細かつ正確に再現できる。
ケーブルはMDR-Z7と同じく4芯・銀コートのものを採用している。
XBAシリーズはZ5のほかに「A」シリーズも登場。9mmのダイナミック+BAドライバー搭載の「XBA-A1」(予想実売価格1万6000円前後)、12mmダイナミック+BAドライバー×2搭載の「XBA-A2」(同2万8000円前後)、16mmダイナミック+BAドライバー×2搭載の「XBA-A3」(同3万9000円前後)というラインナップだ。
全モデルともリニアドライブBAユニットを搭載し、A2とA3のダイナミックドライバーは液晶ポリマーフィルム振動板を採用している。
次ページへ続く、「人気ヘッドフォンの最新機種「MDR-1A」」