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最新ハイエンドオーディオ、本当のところ 第10回

ロックの里標築いた名曲の、女性名を冠したハイエンドイヤフォン

価格だけでなく音も本当にすごい「Layla」と「Angie」 (3/6)

2015年03月15日 17時40分更新

文● 編集部

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第2世代AKシリーズとの相性を配慮、バランスケーブルも標準添付

 ケーブルは着脱式で、一般的な“直径3.5mm/3極のピンジャック”と、バランス駆動用の“直径2.5mm/4極のピンジャック”の2種類を同梱している。後者はAstell&Kernの「AK240」「AK120 II」「AK100 II」などが搭載している端子。Layla/Angieの開発に当たって、AKシリーズに適したチューニングが施されていることの表れだろう。

一般的なポータブルオーディオ機器との組み合わせももちろん可能だが、AKシリーズをベースとした音作りになっているそうだ。左がバランス駆動用の4極2.5mmジャック、右が一般的な3極3.5mmジャック。

 コネクターは4ピンの独自形状。目視ではわかりにくいが、逆差ししないよう微妙に形も異なっている。ライブ中のアーティストの派手な動きにも耐えるイヤモニ開発の経験を生かし、イヤフォンのハウジングにケーブルをつなぐ際、スクリューでがっちりと固定する形式になっている。安定感も抜群だし、編みこまれたケーブルそのものも絡みにくい。

ケーブルとハウジング部の接続部分。コネクターは4ピン。目視では分かりにくいが、切り欠きがあり逆ざししないようになっている。ネジで固定するので安定感も抜群。

 この専用ケーブルには、左右独立でバスブーストの調整ができるつまみも用意している。付属のマイナスドライバーを使って設定を変えられる。左に振り切った状態がフラット(±0)。右に回すとバスブーストがかかる。Laylaの場合、最大で+13dB、Angieの場合は最大で+10dBの調整ができる。

編みこまれたケーブルは絡みにくく途中にバスブースト用のつまみがついている。左右独立で低域を増やすことができる。

 LaylaとAngieは、ともにギターピックをイメージしたティアドロップ型のデザインとなっている。片側にJH Audioのブランドを示す「ハービー」、片側にAstell&Kernを示す「A」のロゴがプリントされている点も共通だ。ただし上述したドライバーユニットの構成に加えて、筐体の素材も異なる。

Laylaはカーボン素材の本体にハンドメイドで焼き付け、製品によって少しずつ風合いが違うチタンベゼルを採用。サイズも大きく重厚感があるデザインだ。

 Laylaはカーボン素材のボディーにバーナーで焼き付けたチタン製のベゼルを使用。付属品もブラックが基調で重厚な雰囲気だ。ハンドメイドのため、製品によって風合いに差がある。

 Angieはケブラー素材とアルミ素材のハイブリッドで、外側にカーボン素材のフェイスプレートをあしらっている。カラーはレッドが基調で、キャンディーを入れる菓子箱のような丸いケースにポップに収まる。

赤を貴重としたAngie。サイズはLaylaより小ぶりで、装着もしやすい印象がある。

 入力感度はともに117dB/mWだが、インピーダンスはLaylaが20Ω、Angieが17Ωとなっている。

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