デルの「New XPS 13 Graphic Pro」は、5.2mmという超狭額ベゼルを採用し、筐体の小型化と画面の大型化を両立したモバイルノートだ。前回は、搭載CPUが最新の第5世代Coreプロセッサーであるコードネーム“Broadwell-U”である点などを紹介した。続いては、液晶ディスプレイや細かい使い勝手などを詳しく紹介していく。なお、試したのは試作機であり、製品版では外観や性能などが変更になる可能性もあるので留意してほしい。
「New XPS 13 Graphic Pro」の主な仕様 | ||
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モデル | プレミアム・高速起動 | プラチナ・高速起動 |
CPU | 第5世代 Core i5-5200U(2.2GHz) | 第5世代 Core i7-5500U(2.4GHz) |
ディスプレー | 13型ワイド(1920×1080ドット) | |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス(CPU内蔵) | |
メモリー | 8GB | |
ストレージ | 256GB SSD | |
光学ドライブ | なし | |
インターフェイス | USB 3.0×2、Mini DisplayPort×1、ヘッドフォン/マイク端子、メディアカードスロット | |
バッテリー駆動時間 | 約15時間(公称値) | |
OS | Windows 8.1 |
極薄&高精細な液晶パネルを採用
「New XPS 13 Graphic Pro」は、5.2mmという超狭額ベゼルを採用して13型ながら11型ノート並みの小型筐体を実現している。液晶ディスプレイはベゼルだけでなく厚み自体も非常に薄く、側面から見るとまるで板のよう。しかし、天板にアルミを使用していることもあってか剛性は高く、ディスプレイの開閉時に強度面で不安を感じることはなかった。
このディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080ドット)なので、ドットピッチは0.15mm程度になる。これだけ画素密度が高いと細かい文字は若干見づらくなるが、画面の精細さとデスクトップの広さのバランスはかなりよい。
画像編集ソフトや映像編集ソフトはパレット類が多く、解像度の低いディスプレイだとパレットで埋め尽くされて肝心の画像や映像を大きく表示できないことがあるが、本製品の場合は画像や映像をしっかり確認しながら作業できる。また、ノングレア(非光沢)液晶なので、部屋の照明の映り込みも少なく、作業中も画面に集中することが可能だ。
今回試すことができた試作機は、液晶の視野角も広く、斜め横から見ても色や明るさの変化はきわめて少なかった。明るさも一般的なパネルの200ニットに比べて約2倍となる400ニットで、明るい日中の屋外でも画面が見やすい。
製品版でも同等の液晶ディスプレイが搭載されると思うので、本機に付属する「Adobe Photoshop Elements」や「Adobe Premiere Elements」などのグラフィックアプリも場所を問わず安心して使用できるだろう。
(次ページ、「デザイン性の高さと使い勝手のよさを両立」に続く)