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12.5インチディスプレーでも解像度は3840×2160ドット

4K液晶搭載の注目2in1ノートPC『New XPS 12』の性能をベンチマークで探る

2016年03月24日 09時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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海外では発売済みの『New XPS 12』が2016年1月に国内販売開始

 4K解像度(3840×2160ドット)の12.5インチタッチパネルを搭載したキーボード着脱型2in1タブレットPC『New XPS 12 2-in-1』。同社のプレミアムブランド『XPS』シリーズのタブレットで、4Kタッチパネルを搭載した世界初の12.5インチ2in1デバイスということで話題を呼んでいる。

 編集部に『New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイ』が届いたので、今回はベンチマーク結果で性能をチェックしていく。

New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイの主なスペック
CPUCore m5-6Y57(1.1GHz、最大2.8GHz)
OSWindows 10 Home
メモリー8GB(LPDDR3 1600MHz)
ディスプレイ12.5インチ Ultra HD(3840×2160ドット、352.5dpi)、タッチ対応
グラフィックスインテル HD グラフィックス 515
ストレージ256GB SSD
光学ドライブなし
インターフェースThunderbolt 3/USB 3.1 Type-C×2
本体寸法幅291×奥行き193×高さ8mm
重量約790g(本体のみ)、1.47kg(スリムフォリオキーボード装着時)
販売価格17万2778円(送料込)

モバイル向けCPUでも性能は十分

 New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイは、CPUに最新のインテル 第6世代Core(コードネーム:Skylake)を採用。Core m5-6Y57(1.1GHz、最大2.8GHz)は、Core iシリーズよりも消費電力を抑えたタブレット・モバイルノート向けのCPUだ。発熱と消費電力の目安となるTDPが4.5Wで、上位製品のCore i7-6500U(15W)に比べ3分の1以下となっている。

 メモリーは8GBを搭載。ストレージは256GBのSSDで、接続はSATAとなる。順次読み込みが毎秒1000MBを超えるPCI Express 3.0接続でこそないが、SATA接続のSSDも十分高速なので、実際に使っていて速度差を感じられる場面はそれほど多くない。普段使いはもちろん、ビジネスでの利用も問題のないスペックと言えるだろう。

CINEBENCH R15のCPUスコアは193cb。

 CPUの計算性能を計測する『CINEBENCH R15』のCPUスコアは193cb、シングルコア時のスコアは63cbという結果に。もう少しスコアーが伸びるかと思ったが、ノートPCのCPUとしては悪くないスコアーといえる。念のため、一度ベンチマーク中に『HWiNFO』を使い、発熱の状態によりCPUをクロックダウンさせる“Thermal Throttling”に入るかどうかをモニタリングしてみたが、CPU温度自体は最大でも70度前後と余裕があった。

PCMarkの結果は「2332」。

  PCの総合性能を計測する「PCMark 8」(Home accelerated)のスコアーは2332。性能が高めのモバイルノートPCは2500前後のスコアーに落ち着くことが多く、決して悪くない結果だ。

3DMarkはやや厳しい結果に

 グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」の結果は、ICE STORMが「31963」、CLOUD GATEが「3981」、SKY DIVERが「2365」、FIRE STRIKEが「604」と、3Dゲームのプレイにはやや厳しいスコアーだ。

ストレージは読み込み・書き込みともに高速

 ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark」では、順次読み込みが毎秒542MB、順次書き込みが毎秒299MBと、SSDらしい速度を記録。これだけの速度が出ていれば、重いファイルの読み書きが多くなる画像・動画編集作業でもそうそう困ることはないはずだ。

メインのノートPCとしても使っていける

 New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイは、デタッチャブルタイプの2in1ながら、メインのノートPCとしても十分使っていける性能だ。ノートPCを探している人はもちろん、タブレットとして使いたい人にもおすすめしたい。

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