NTTドコモの冬春モデルでは、前回紹介した「GALAXY Note Edge SC-01G」と「Xperia Z3 SO-01G」以外にもハイレゾ対応スマートフォンがラインナップされている。
GALAXY Note EdgeやXperia Z3とは異なり、CD水準の音をハイレゾ化するアップスケーリング機能は用意されていないが、ただヘッドホン/イヤホンを差すだけでハイレゾ音源を再生できる手軽さは従来のAndroid端末になかったもの。
ここでは、「AQUOS ZETA SH-01G」「ARROWS NX F-02G」「GALAXY S5 Active SC-02G」の3機種について音質の傾向をチェックしていこう。
「DTS」のサウンドテクノロジーを採用する
「AQUOS ZETA SH-01G」
シャープ製のフラッグシップモデル「AQUOS ZETA SH-01G」は、5.5型IGZOディスプレーや3辺狭額縁技術「EDGEST」、有効約1310万画素CMOSセンサー採用のメインカメラ、4K(Ultra HD)のビデオ撮影などハイスペックがウリ。
SoCには2.3GHzクアッドコアの「Snapdragon 801 MSM8974AB」を採用し、キビキビとした操作感を実現している。
ハイレゾ再生は、標準装備のアプリ「ミュージック」で対応。内蔵ステレオミニジャックにヘッドホン/イヤホンを差すだけで利用できる。
96kHz/24bit、192kHz/24bitのWAV/FLACフォーマットを再生できるが、DSDの再生には対応しない。
音質関連の機能としては、シャープ製端末で継続採用されている「DTS Sound」を搭載。ただし補正対象はCD水準の音源のみで、ハイレゾ再生は除外される。
現時点でAOA 2.0には対応していないようで、USB DACなど外部機器を利用したオーディオ再生はできない。
定位の鋭さがすばらしい!
その音質だが、傾向としてはフラットで目立った味付けは感じられないが、高域方向へのヌケのよさと高い精細感、楽器の輪郭のリアルさなど細やかなハイレゾらしい音を楽しめる。
Steely Danの「Two Against Nature」(FLAC、96kHz/24bit)では、ホーンセクションのきらめき感もさることながら、定位の鋭さに目を見張った。
スネアも輪郭にブレは感じられず、バシッと制動よく収束する。手軽だが、ハイレゾ再生機として十分なポテンシャルを備えたスマートフォンといえる。
(次ページに続く、「ARROWS NX F-02Gでハイレゾ音源を試聴!」)
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