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ただいま資金募集中!

インターネットを「匿名化」するためのルーター

2014年10月18日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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  米国在住のハードウェアエンジニア、オーガスト・ゲルマール(August Germar)が、モデムに接続するだけで匿名通信システム「トーア」(Tor)を利用できるようになる無線LANルーター「アノナボックス」(anonabox)開発資金をKickstarterで募集している。

 ルーターの想定価格は45ドル(約4770円)。17日時点で、募集金額の7500ドル(約80万円)に対し、およそ50万ドル(約5300万円)と60倍以上の出資が集まっている。

 アノナボックスは設計図を公開するオープンソースハードウェア。インターフェースはLANケーブルの入出力が1つずつ、無線LANは802.11n(2.4GHz帯)に対応する。電源はUSBバスパワー。

 トーアは他人に通信経路を知られることなくインターネットで通信できる匿名通信システムだ。米海軍が開発したシステムが原型になっている。システム利用者同士がネットワークを形成するP2P構造を持ち、ネットワーク上にある複数のサーバーをランダムに経由することで通信経路を秘匿する。ただし利用手順は複雑で、個人が扱うのは難しかった。

 匿名通信は犯罪に使われる負の側面もある。日本で2012年に発生した「パソコン遠隔操作事件」でトーアが犯行に使われ、捜査を難しくしたことは知られている。

 一方、中国のように通信検閲(グレートファイアーウォール)を敷いている国、市民による政府への民主化要求(反政府)デモなどにおいて、政府に監視されない通信環境が必要とされる機会はあると、アノナボックス発案者オーガスト・ゲルマールは考えているようだ。

 「エジプトの『アラブの春』で政府に抗議していた人びとが、ツイッターへの接続を遮断されたという話をニュースで知って、彼らをどうにかして助けられないかと考えた。ジャーナリストや政府に抵抗する市民たちは、アノナボックス経由でVPNやプロキシーサーバーに接続することで、普段どおりインターネットに接続できるようになるはずだ」(オーガスト・ゲルマール)


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