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COMPUTEX TAIPEI 2014レポート第12回

AIOで市場拡大を狙う、AMDがdGPUの現状をCOMPUTEXで解説

2014年06月04日 07時34分更新

文● 中山 智

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 AMDは3日、台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2014に関連するイベントとして、ノートCPU向けのdGPU(ディスクリートGPU)についての説明会を開催した。dGPUとはチップセットやCPUに内蔵されているGPUではなく、ビデオカードなどの追加型GPUのこと。

AMDのRdeonモバイルグラフィックス製品を担当するRavi Gananathan氏

 2014年6月現在、AMDのdGPUは“メインストリーム”、“パフォーマンス”、“ゲーム/マニア”と3つのセグメントわけて展開している。それぞれのモデルナンバーは下記のとおり。

メインストリーム
Radeon R5 M230シリーズ(GCN、28nm、64bit)
Radeon R5 M240シリーズ(GCN、28nm、64bit)
Radeon R5 M250シリーズ(GCN、28nm、64bit)
パフォーマンス
Radeon R7 M260シリーズ(GCN、28nm、128bit)
Radeon R9 M260シリーズ(GCN、28nm、128bit)
ゲーム/マニア
Radeon R9 M270シリーズ(GCN、28nm、128bit)
Radeon R9 M280シリーズ(GCN、28nm、128bit)
Radeon R9 M290シリーズ(GCN、28nm、256bit)
左が2013年、右が2014年の製品展開。3つのセグメントは従来と変わらず

 dGPUを採用した場合、製品価格に上乗せされることになる。価格はそのパッケージによって異なるが、メインストリーム向けで約50ドル、パフォーマンス向けで約100ドル、ゲーム/マニア向けで200ドル程度。

 内蔵GPUとの性能差もパッケージによって違ってくるが、メインストリーム向けでは、Haswellに内蔵されているGPUと比べて20%から30%の性能向上がみられるとのこと。

 日本では薄型軽量のモバイルノートが主流で、GPUもチップセットやCPUに内蔵されたモデルが多く、dGPU搭載モデルはPCマニア向けとして市場は小さい。一方で、PCゲーム市場が活発な欧州や中国などでは、コストアップに見合った性能向上ととらえられており人気がある。

日本では注目が低いPCゲーム市場だが、ゲームメーカーは日本企業も多く参入している

 前述のように、dGPU搭載機というと、ゲーム用PCというイメージが強いが、最近では4KノートPCや小型PCなどに採用ケースが増えている。4KノートPCは超高解像度の描画のため。小型PCは大型のテレビなどにつなげて高画質の動画を楽しむため、といった具合にGPU性能が必要となる機能や使い方が増えているからだ。

4月に発売された東芝の4KノートPC「dynabook T954」は「Radeon R9 M265X」を搭載。メインストリーム向けのプロダクトだギガバイトの超小型ベアボーンキット「BRIX GB-BXA8G-8890」は「Radeon R9 M275X」を搭載。このdGPUのみAMD True Audioに対応する
 

 Gananathan氏は、「dGPUはAIO(オールインワンPC)などにも搭載され今後市場が広がっていく」と語っている。最近では4K動画の撮影が可能なデジカメやスマホも登場しており、高解像度での描画性能はPCでも重要なポイントとなりつつある。dGPUがPCゲーム以外でも利用価値が高まるようであれば、日本市場でも人気となる可能性は高そうだ。

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