COMPUTEX TAIPEI 2014レポート

マウスコンピューター、開発中のノートをCOMPUTEXで披露

文●ASCII.jp編集部 北村

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開発中のノートPCを披露する、マウスコンピューター代表取締役社長の小松永門氏

 マウスコンピューターは5日、COMPUTEX TAIPEI 2014の会場である南港展覧館で、開発中のノートPCを国内の報道陣にこっそり公開した。

 13.3インチのノートPCはUltrabookが主流だが、Ultrabookはユーザーが望む価格帯よりやや高額だ。そこで性能とコストのバランスがとれた、もう少し安価な13.3インチノートを世に送り出したい、というのが開発のきっかけだという。

 公開された新型ノートPCは、古き良き時代のノートPCで親しまれてきた使い勝手の良さを復活させるコンセプトのもと、開発が進んでいる。

 例えば、タッチパッドのボタンをシーソー式や一体型ではなく独立した2ボタンにしたり、キーボードに高さを持たせて打ちやすいキーストロークを確保したり、バッテリーを簡単に外して交換できるようにししている。ノートPCなのにメモリースロットを2つ装備するのもその1つだ。

どことなく懐かしさを感じる、13.3インチのシンプルなノートPC。もちろん製品版は日本語キーボードになる

 それでいて、HDDを入れても本体重量が1.5kg以内になるように研究中だという。HDDをSSDに変更し、最小構成にすると本体重量は約1.1~1.2kgになるそうだ。

本体左側面にVGA出力、右側面にLANポートとSD/MMCカードリーダーを用意。これも使い勝手を考慮してこの配置になったという

タッチパッドのボタンは独立した2ボタン。懐かしさを感じるが、確かにこれがいちばん使いやすい

最近のキーボードは薄型軽量化が進んでいるが、この製品では逆にキーを厚くして18mmのキーストロークを確保する

 なんとも懐かしい感じがする外観だが、中身は最新だ。搭載するCPUはインテル第4世代Coreプロセッサーの超低電圧版、つまりHaswellの“U”型番で、M.2インターフェースや4G LTEもサポートする(4G LTEは販売流通の問題もあり検討段階だが、アンテナやモジュールといったハードウェアは実装可能とのこと)。

 13.3インチで解像度が高すぎると、仕事で使うには文字が小さすぎるという声を反映させ、液晶ディスプレーの解像度は1600×900ドットで、タッチパネルも非搭載。そのぶん安価にできるという。

天板も非常にシンプル。カラーバリエーションも検討中だ

背面のネジを外せば基板にアクセスできるので、メモリーの増設やストレージの交換も自分でできる。バッテリー交換も容易だ

 OSはWindows 8.1とWindows 7の2種類をラインナップ。バッテリー駆動時間は5~6時間になるという。今夏~秋の発売を目指して開発中とのこと。古き良き時代の使い勝手の良さを復活させた安価なノートPCの誕生を、今から期待して待っていたい。

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