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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第40回

ゲストから見た『いいとも!』の制作プロセス

2014年04月18日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 『笑っていいとも!』の放送終了にともない、タモリ論やコンテンツ論がネットニュースやコラムを賑わせました。最終回のゲストの豪華さや芸能人の交友関係のタブーなど、コンテンツを論じるだけでない話題がメディアで繰り広げられました。

 「なんでまた『いいとも!』の話?」と読者のツッコミもありそうですが、ここではちょっと視点を変えて「ゲストから見た『いいとも!』の制作プロセス」を考察していきます。

SNS的なテレフォンショッキング

 人気コーナーだった「テレフォンショッキング」。「テレビ局がゲストを決めてんでしょ?」なんてウワサもありしたが、筆者が2005年にテレフォンショッキングのゲストになったときはちゃんと紹介。コレ、マジな話で、べつにダーク・サイドな箝口令が敷かれているわけではありません(笑)。

 ただし、スケジュールを押さえる関係で、前日に電話だと間に合わない。そんな理由で、それより少し前にスタッフからスケジュールの確認があります。そして出演の当日までに次に誰に繋ぐかを決めておくんですが、阿川佐和子さんが『週刊文春』のタモリさんとの対談で語ったように「20~30人」なんてことはなく、僕の場合は4~5人でした。だいたい、そんなに芸能人の友だちいませんから…。

 これって、今思えばSNS的な拡がり方。パイプの太い細いはあると思いますが、それなりにリアルに繋がっていく。そんな、テレビの演出が入らなかった要素も長寿番組になった理由の1つだと思ってます。花の立て札が映されていくシーンも、意外な交友関係が知ることができるFacebookの「友人欄」ぽいです。

番組内容の密度が濃いので台本は厚い。もちろん、テレフォンショッキングのコーナーは空白。タモリさんのアドリブトーク

記念になる番組の構成

 番組スタートして半年で視聴率がうなぎ登りに上がったのは、視聴者も出演者も楽しめる構成になってるところが要因かと。1/100クイズや番組最後にあったゲームコーナーも同様です。出演者はただ遊んでいるわけではなく、それなりに仕事もするわけですが、出演することでお祭りに参加したような高揚感や特別感は確実に存在していました。

 おそらく、ゲストで出演して嫌な経験をしたっていう人は、ほぼいないんじゃないかと勝手に想像しています。そんな空気感は必ず視聴者に伝わったり、ウォッチャーに検証されてしまうのは、ネットでは新しい常識になりつつあります。

ネームプレートはプレゼント

 『いいとも!』は1982年スタートで、その頃、筆者は16歳。まさか自分がゲストになるとは夢にも思っていませんでした。

 テレフォンショッキングのゲストのネームプレート、あれは記念にもらえます(黙って持ってきたわけじゃありません 笑)。

 当日は生放送なのでバタバタと番組は過ぎていきますが、後でネームプレートを眺めて「出演したんだなぁ…」とジワジワと実感したのを覚えています。(1/100アンケートは失敗。なにを出題したか忘れました…恐縮)。

 ちなみに、同じ長寿番組の『徹子の部屋』では、収録後にセットを背景に黒柳徹子さんとのツーショットに「愛を込めて」とラブリーなサイン入りの写真がもらえます。

(次ページ、「『増刊号』のワンソース・マルチユースの先見性」に続く)

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