狭い機内を忠実に再現した
CAの訓練施設
CAの訓練には、乗務できるフライトやクラスに応じて3つある。1つめは国内線乗務に向けた「新人訓練」。次に国際線のビジネスとエコノミークラス乗務に向けた「国際線移行訓練」(国内線の乗務経験を1年以上が必要)、そしてファーストクラスの乗務に向けた「Fクラス訓練」(さらに1年以上の乗務経験が必要)だ。ちなみに、この上にもリード、チーフという昇格訓練がある。
ドラマのネタになるのは新人訓練がほとんどだが、今回の取材は国際線移行訓練の現場。訓練は座学にはじまり、さまざまな実践が多くあり、20日間にわたるカリキュラムが組まれているが、国際線の食事を提供する訓練風景を見学できた。
訓練施設はビルの一角にあり、体育館の半分ほどのスペースにビジネスクラス28席×2ラインが用意されている。写真には写っていないが、右奥にはエコノミークラスの模擬キャビンもあった。
シートやテレビ、ボタン類に機内エンターテインメントシステムは本物を模したモノではあるが、訓練の要となるシートピッチや通路、食事用の折りたたみテーブルなどは本物(仕様は若干違う)が使われている。