このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「JAL SKY Wi-Fi」とインドネシアのオタク事情を探る 第1回

空を飛びながらネットに接続

機内ネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」は便利すぎる!

2013年07月14日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 これまで、飛行機のフライト中は、どんなに頑張っても連絡を取れない密室空間で、フリーランスライターにとっては編集者の魔の手(原稿催促)から逃れることのできる、唯一の空間だった。

 しかし、そんな楽園もついにもテクノロジーの進化という、禁断の果実が現れた。飛行機内でインターネットに接続できる時代が来ていることをご存知だろうか?

 実はボーイング社が2000年初頭に、フライト中のインターネットサービスを実施していたことがあったのだが、その頃、インターネット接続できる端末を持ち歩く人は限られており、ひっそりとサービスは終了した。ところが近年、インターネット利用率の増加に伴い、機内インターネットサービスを提供する航空会社が現れた。

 もちろん、IT先進国である日本でもJALこと日本航空が、T-Mobileをサービスプロバイダーとして、昨年より一部の路線でフライト中の機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」を始めている。

昨年から始まった機内インターネット「JAL SKY Wi-Fi」の実力はいかに! 東海道新幹線のネットサービス並となるか気になるユーザーは多いはずだ!

 この「JAL SKY Wi-Fi」、どうやってインターネットと接続しているかというと、飛行中の航空機の遙か上空に浮かぶ通信衛星を経由して、地上の基地局と通信して、インターネットへ接続している。

「JAL SKY Wi-Fi」は、衛星を経由して、地上基地とデータ通信している

 このサービスを利用するためには、衛星と通信するための設備を機体の上部に取り付ける必要がある。この改良を行なった機体のみがサービスを提供できる。日本航空では、現在、ボーイング777-300型で本サービスを実施しており、今年中に13機でサービスに対応する予定だ。

ボーイング777-300ERの機体の中央の出っ張り部分が、衛星と通信するためのアンテナを格納する「レドーム」と呼ばれるカバーだ

アンテナの内部。遠目で見ると小さそうだけど、実際に近くで見るとかなり大きい

 「JAL SKY Wi-Fi」のサービスを行なっている路線は、成田からニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス・ロンドン・フランクフルト・ジャカルタの6都市を結ぶ各便が毎日、ロンドン便は隔日での運行となっており、8月中に成田-パリ便でも導入開始予定だ。

対応している機材には搭乗口や機内にこのロゴが貼られている。使用方法などは客室乗務員に確認してみよう

 利用料金は、1時間プランは11.95ドル、24時間プランが21.95ドルとなっているが、JALカードを始めとした一部のカードでは、利用料金が1ドル以上割引になるので、利用する際にはぜひとも対応しているカードで支払い手続きをするといいだろう。

利用料金は、1時間11.95ドル、24時間は21.95ドルだが、JALカードなどのカード払いにすると1時間プランで1.2ドル、24時間プランで2,2ドル割引される

 今回、成田-ジャカルタ便で、実際に「JAL SKY Wi-Fi」のサービスを利用して、インターネット接続の速度計測や、実際にどの程度のことができるのかをフライト中に試してきたので、その結果を報告していこう。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン