とにかく小さいが性能に妥協ナシ!
パナソニック「LUMIX GM1」
撮影サンプル
パナソニックの「GM1」は本体サイズ幅98.5×30.4×高さ54.9mm、重量約173g(本体のみ)という、レンズ交換式デジカメとしては世界最小・最軽量のミラーレス一眼。見た目はそのままコンデジで、ようやくマイクロフォーサーズならではのデジカメが登場したという印象だ。
1型センサーを採用する「Nikon 1」シリーズで一番小さい「S1」よりもわずかに小型で、正直な所、あまりに小さすぎてガッツリ構えるのが難しいくらいだ。
コンデジやスマホを持つように優しくホールドするのがいいだろう。ボディーサイズは小さいが、背面液晶は3型サイズをちゃんと確保。余裕は少なく、狭いスペースにインターフェース用のダイアルやボタンが並んでいる。
見た目は小さくても中身は立派なマイクロフォーサーズ機。性能に妥協点はなく、ほかのLUMIXシリーズと比べても遜色のない機能を持っている。
基本スペックは先だって発売されているGX7に準拠し、撮像素子や画像処理エンジンあたりの構成はほぼ同じなので写りの面や機能面は心配ない。
GX7で初採用された内蔵手ブレ補正機能がない点だけは残念だ。見た目的に初心者やカメラの扱いに慣れてない人が多く購入する可能性が高いと思うが、手ブレ補正機能を内蔵するGX7よりもライトなユーザーが多くなりそうな本機のような機種のほうが手ブレ補正機能の必要性は高いと思う。
撮影機能に関しては十分過ぎるほど充実しており、本格的な撮影にも十分応えてくれる。
残念なのはあまりに小さくしたがために、インターフェース部分での不便さが気になった。小さくクリック感の軽いコントロールダイヤルは普通に回転して操作するのはかなり難しく、露出補正などの操作を行なうとしてもクリック動作になって違う機能を呼び出したりしてしまう。
大きめのマイクロフォーサーズ機を持ってる人がサブ的に購入することもありだろうし、むしろ小さくても画質で上位モデルに劣らないならハイエンドユーザーの選択肢に入る機種だけに、この操作のしにくさだけは残念でならない。
一方で、GM1をメインで使用するユーザー層はマニュアル的な操作の使用頻度は低いと思われるし、画質や機能を犠牲にしないでこのサイズなら十分使い勝手は高いだろう。
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