パナソニックは10月17日、都内で新製品発表会を開催。ミラーレス一眼「LUMIX GM」を発表した。
約幅98.5×奥行き30.4×高さ54.9mmと非常に小さいボディが特徴。同社によれば、レンズ交換式デジタルカメラとしては世界最小だという。小型ながら、マグネシウム合金のボディを採用することで、堅牢性を高めた。
加えて、シャッターを従来のバネ式からモーター式に変更したり、基盤上の部品の密集度を高めたりといった大幅な内部構造の見直しを図り、小型ながら「LUMIX GX7」と同じ4/3型・有効1600万画素のCMOSセンサーを採用した。背面液晶パネルには3型(104万ドット)タッチパネルを採用。タッチによるフォーカス合わせや撮影に対応する。
また、Wi-Fi機能を搭載し、スマートフォンやタブレットとの連携性能を高めた。「Panasonic Image App」を利用して、撮影した写真や動画を転送できるほか、スマートフォンやタブレットからの撮影も可能。そのほか、22種類の撮影効果「クリエイティブコントロール」や「インターバル撮影」にも対応している。
質感にもこだわった。ダイヤル類は全てアルミの削り出し。渕の部分にダイヤモンド加工を施し、仕上げの良さを際立たせた。カラーはオレンジ、ブラック、ホワイト、シルバーの4色展開となるが、カラーによって巻き革の素材感や塗装の具合を変えている。
機能性、質感、仕上げ、サイズなど、あらゆる部分に同社のこだわりが感じられるGM。発表会場からは、「主にどのような層に向けて展開していきたいのか」との質問があがっていた。これに対し、DSC事業部事業部長の北尾氏は、「ハイアマチュアやプロカメラマンを中心に、“高い感性を持ち、こだわりのある若者”にも積極的にすすめていきたい」と回答。カメラの扱いに慣れているユーザーだけでなく、これから本格的にカメラを始める人に向けても積極的にアピールしていく狙いだ。
また、「これだけ小さくても、マイクロフォーサーズ規格のレンズは全て使えるので、ぜひ様々なレンズで各々の作品作りを楽しんでほしい。ただ、本体が小さいので、あまり大きなズームレンズを付けるとバランスが悪いかも」とも説明。会場の笑いを誘っていた。
発売は11月21日。レンズキットのみの販売となり、実売予想価格は9万円前後となっている。
