「でるぞ、でるぞ」と、ずーっと噂されているのに、なかなか姿を現さないApple社のiWatch。身につけられるデジタル・ガジェット、いわゆるウエアラブル・コンピュータといえば、Google Glassが有名ですが、はたして、iWatchのほうはどうなっちゃってるんだか…。今回も、懲りずにチョットだけ知ったかぶってみます。
知ったかぶり その1
「開発研究しても、製品にしないことがある」
たとえば、普通の人は、服を買えば必ず一度は袖を通します。まぁ、あまりにも友人や家族の評判が悪ければ、部屋着になったり、誰かにゆずったりするのが日常的な感覚です。しかし、大金持ちの中には、買ったけど一度も着たことがない、なんて服やバッグが家に沢山ある…なんて人もいるわけです。
ブランド価値が983億ドル(約9兆7000億円)(2013/10)のAppleは、裕福な世界企業。研究や開発をして、工場のラインを確保しても、「やっぱり出さない!」なんて贅沢な慎重さを発揮できる企業でもあります。ですから、「技術者100人を投入して開発中」「世界中で商標登録中」なんてニュースがリークされても、「いよいよ登場か!」なんて友人に宣言しちゃうのは、オトナの知ったかぶり方ではありません。
筆者の予想としては、発売されるのは五分五分って感じでしょうか。まずはデベロッパーが開発者版のOSやiOSの中に新しいデバイス用のコードを発見するでしょうから、タイミングはまだまだ先だと思っています。
知ったかぶり その2
「たぶん、iWatchはBluetooth SMARTでiPhoneをハブにするはず」
その理由はバッテリー。電話機能にしろ、テキストチャットにしろ、ネットやキャリアに繋ぐためには大容量バッテリーが必要になります。それに、時計を耳に当てて話したり、手首に向かって会話するって、昔のレトロなSFテレビ映画みたい…。着信はしたけれど、iPhone本体はバッグの奥で探せないとか、スポーツ中など、iPhoneをハブとしての通話は可能かも…。そして、少ない電力で駆動するBluetooth SMARTが採用される予感。
知ったかぶり その3
「GPSと3方位センサーでフィンガーとハンド・ジェスチャーを認識」
腕時計は左手につける人がほとんどなので、iWatchの一部を右手の指でスワイプしたり、iWachを付けた左手で宙をスワイプすると、プレゼンテーションのスライドが変わる…なんて機能が搭載されそう。
その理由は、度々行われるAppleの発表イベント(基調講演)で使われているアプリケーション「Keynote」。これはご存知の通り、Appleの純正アプリケーションです。しかし、登壇者が片手に持つ、プレゼンテーション用のリモコンは他社製。舞台裏のプロジェクターなどと違い、観客の目に触れるリモコンがiWatchとしてリプレイスメントされるのは自然な流れかもしれません。
また、iPhoneやiPad、MacBook、そして、リニューアルが噂されるAppleTVのコントローラーとしてのデバイスになるでしょう。
この連載の記事
-
第70回
ビジネス
画像使用でトラブル?!クリエイティブ・コモンズ活用術 -
第69回
ビジネス
プロの道具がスゴイ! -
第68回
ビジネス
CASIO「MGC-10」、開発秘話 -
第67回
ビジネス
ドローン少年事件で考えるマネタイズの寿命 -
第66回
ビジネス
スター・ウォーズ コンテンツの成功の7つのポイント -
第65回
ビジネス
アクセスの伸びる写真 ドミナントカラーって何? -
第64回
ビジネス
大塚家具の騒動のネットの反応、会員制の是非 -
第63回
ビジネス
水、火、木、空という、古く新しいコンテンツ echo camp series 2015レポート -
第62回
ビジネス
Apple Watchの未来について妄想してみた -
第61回
ビジネス
今どきのサイバーセキュリティ事情 -
第60回
ビジネス
自動車に参入?Apple周辺のウワサをまとめてみた - この連載の一覧へ