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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第224回

Radeon R9/R7に刷新するAMDの2013年GPUロードマップ

2013年10月14日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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まだまだ謎が多い
Radeon R9/R7シリーズ

2011~2013年のAMD GPUロードマップ

 さて、ここからは今後の話だ。2013年9月にAMDはハワイにおいて「GPU 14 Tech Day」を開催して新製品を発表した。10月には製品の詳細スペックや性能も示されるとともに、評価ボードも提供されるようになり、早速ベンチマークも行なわれている。

 10月8日に発表されたのはRadeon R9 280Xで、これは原則Radeon HD 8970というかRadeon HD 7970 GHz Editionであるが、GPU Boostが無効化されているのが相違点。

Radeon R9 280X

 その下にあたるのがRadeon R9 270Xで、これはRadeon HD 8870、つまりRadeon HD 7870 GHz Editionに相当するが、こちらは微妙にコアの動作周波数を引き上げるとともにメモリーの速度をぐんと引き上げており、性能的にはやや従来より高くなっていると思われる。

Radeon R9 270X

 その下のグレードになるのがRadeon R7 260Xで、これはRADEPM HD 8870というかRadeon HD 7790に相当する製品。ただこちらもコアの速度を1.1GHzまで引き上げて、性能改善を図っている。またこのRadeon R7 260XはTrueAudioを搭載した製品となるが、これについては後述する。

Radeon R7 260X

 そしてバリュー向けに投入されているのがRadeon R7 250Radeon R7 240である。こちらはどちらもOlandコアを初めてコンシューマー向けに持ち込んできた形だ。

Radeon R7 250

 これらの製品、性能という意味では既存とまったく変わらないが、いずれも大胆な値下げを行なったことで、性能/価格比はグンと改善している。Radeon R9 280Xなど、200ドルもの値下げになっているからだ。

 もっとも競合であるNVIDIAも、やはりGeForce GTX 700シリーズで事実上の値下げをしているので、結果として言えばほぼ同等の価格帯で収まっている。

 さて、ここまでの製品は既に発表済みなので、ここからは今後の製品について説明しよう。まずトップエンドではHawaiiことRadeon R9 290Xと、このサブセットであるRadeon R9 290が控えている。

Radeon R9 290X

 こちらは純然たる新コアであり、NVIDIAのGeForce GTX Titanと競合できるスペックになっている“筈”なのだが、なぜかいまだに詳細が発表されていない。ただハワイのGPU14では、このRadeon R9 290X用のダイや、製品も展示されていた。

Radeon R9 290Xのダイ。パッケージサイズは45mm×45mm(実測)で、そこから推定するとダイサイズは19.1mm×25.3mmの約483平方mmとなる

Radeon R9 290Xのリファレンスカード。見かけはRadeon R9 280Xとほとんど変わらないので、あえて裏面を撮影した

 ここからGDDR5チップを16個搭載することがわかっているので、このダイサイズとメモリバス幅を見ただけで、かなり本気でハイエンドを獲得しようとしていることがわかる。現状ではスペックをすべて“?”にさせていただいたが、遠からず詳細スペックやベンチマーク結果なども出てくるであろう。

赤く囲った部分がGDDR5の搭載されている場所。32bit/チップ×16チップ=512bit幅と推察される

 その次が、諸々空いている部分である。もともとSouthern Islandsの頃から、ほとんど50ドル刻みくらいで製品を投入するほど、ここの市場は製品数が多いから、当初発表の5製品+ハイエンドだけで全部カバーできるわけがない。

 こちらもまだ詳細は発表されていないが、大雑把に言えばSea Islandsのラインナップをほぼ継承することになるとしている。具体的には、Radeon R9 280R9 270、それにR7 260が用意されている模様だ。

 このうちR9 280はほぼRadeon HD 8950と同等スペック、R9 270はRadeon HD 8870のサブセットというか、Radeon HD 7850のやや高速版にあたるスペックになるようだ。

 そこまではいいとして、よくわからないのがRadeon R7 260。このコアはCape Verde PRX、つまりRadeon HD 8760、つまりRadeon HD 7770 GHz Editionの延長にあると聞いているのだが、Cape Verdeは、シェーダー構成が640/40/16で、768/48/16と言われるRadeon R7 260を構成するには無理がある。元々Cape Verdeのシェーダー構成が768/48/16だったら、もうとっくにそういう製品が出ていそうなものである。

 また、Cape VerdeはTrue Audioに対応していないというあたりから、Radeon HD 8770というかRadeon HD 7790のBonaireコアをベースとした製品になるのではないか、と筆者は考えている。

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